沖縄県で外壁塗装のリフォームを検討する際、各市町村の助成金制度について気になる方も多いでしょう。
本記事では、沖縄県における外壁塗装の助成金制度について、その特徴や各市町村ごとの対応を詳しく解説します。
沖縄県の外壁塗装で助成金を受け取れる市町村一覧

沖縄県で外壁塗装の助成金を受け取れる、または過去に制度があった自治体は、現在16自治体となっています。
ここでは、各自治体の助成金制度の状況について詳しく解説します。
助成金を受け取れる市町村
2024年4月現在、沖縄県内で外壁塗装の助成金を受け取れる市町村は以下の通りです。
- 沖縄市
- 中頭郡北谷町
- 中頭郡西原町
- 島尻郡八重瀬町

これらの市町村では、特別な条件なしに助成金の申請が可能です。
ただし、助成金には予算上限があるため、受付が終了する場合があります。申請を検討している方は、事前に各自治体へ確認することをおすすめします。
助成金を受け取れない市町村
沖縄県内には、もともと助成金制度が存在しない市町村も多いため、注意が必要です。
また、うるま市のように、2021年度までは助成金制度があったものの、現在は実施されていない自治体もあります。
条件付きで助成金を受け取れる市町村
助成金制度はあるものの、2024年4月現在で申請期限が一旦終了している市町村は以下の通りです。
- 宜野湾市
- 糸満市
- 宮古島市
- 中頭郡嘉手納町
- 島尻郡与那原町
- 島尻郡南風原町
- 豊見城市
- 国頭郡伊江村
- 中頭郡読谷村
- 八重山郡竹富町
また、島尻郡久米島町では、築20年以上の空き家を対象とした条件付きの助成制度が設けられています。
助成金の申請状況や条件は自治体ごとに異なるため、最新の情報を各自治体の公式サイトや窓口で確認することをおすすめします。
沖縄県の外壁塗装で助成金を受け取れる市町村の詳細

沖縄県内で外壁塗装の助成金を受け取れる市町村は、それぞれ補助の上限額や受付期間が異なります。
ここでは、各市町村の助成金制度の詳細について解説します。
宜野湾市
- 制度名:宜野湾市住宅リフォーム支援事業
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 受付状況:予算上限に達したため受付終了
糸満市
- 制度名:糸満市住宅リフォーム支援事業
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 対象:空き家・省エネ・住宅の耐久性に関する改修
- 受付状況:受付停止中
沖縄市
- 制度名:沖縄市住宅リフォーム支援事業補助金
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 追加補助:バリアフリー・省エネ工事の場合、経費の5%(上限5万円)を上乗せ
- 受付期間:予算がなくなるまで(早めの申請が推奨)
うるま市
うるま市では、『住宅リフォーム支援商品券発行事業補助金』制度を利用することで助成金を受け取ることが可能でしたが、現在ではこの制度を実施していません。
そのため、うるま市では外壁塗装の助成金制度がないことに注意しましょう。
宮古島市
- 制度名:宮古島市緊急経済対策住宅ストック活用支援事業
- 補助額:工事経費の20%(上限40万円)
- 条件:市内の改修業者を利用し、20万円以上の工事を行うこと
- 受付状況:受付停止中
中頭郡嘉手納町
- 制度名:嘉手納町住宅リフォーム支援事業
- 補助額:工事経費の50%(上限30万円)
- 条件:1件につき10万円以上の工事が対象
- 受付状況:2023年12月20日で受付終了
中頭郡北谷町
- 制度名:北谷町住宅リフォーム助成金
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 受付期間:予算がなくなるまで
中頭郡西原町
- 制度名:中頭郡西原町住宅リフォーム補助金制度
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 備考:工事費用に1,000円未満の端数がある場合は切り捨て
- 受付期間:予算がなくなるまで
町内業社に委託して工事をする際は 補助金を助成します! 町内業社に委託して工事をする際は 補助金を助成します!
~西原町緊急経済対策住宅リフォーム支援事業~
お住まいの住宅を町内の施行業者を利用して、住宅リフォーム工事を行う場合に、 その経費の一部を補助します。
出典:西原町HP
島尻郡与那原町
- 制度名:与那原町住宅リフォーム補助金制度
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 受付状況:2023年12月28日で受付終了
島尻郡南風原町
- 制度名:南風原町住宅リフォーム支援事業
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 受付状況:受付終了
島尻郡八重瀬町
- 制度名:八重瀬町住宅リフォーム支援事業補助金
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 受付期間:予算がなくなるまで
豊見城市
- 制度名:豊見城市住宅リフォーム支援事業
- 補助額:工事経費の20%(上限20万円)
- 受付状況:受付終了
国頭郡伊江村
- 制度名:伊江村緊急経済対策住宅リフォーム支援事業補助金
- 補助額:工事経費の20%(上限30万円)
- 受付状況:受付終了
中頭郡読谷村
- 制度名:読谷村住宅リフォーム支援事業補助金
- 補助額:
- 20万円~100万円未満の工事:経費の20%まで
- 100万円以上の工事:上限20万円
- 受付状況:2023年11月30日で受付終了
島尻郡久米島町
- 制度名:久米島町空き家活用促進補助金
- 補助対象:
- 空き家期間が1年以上
- 築年数20年以上(非木造は25年以上)の住宅の改修
- 受付期間:予算がなくなるまで
八重山郡竹富町
- 制度名:竹富町住宅リフォーム支援事業補助金
- 補助額:工事費用の20%(上限20万円)
- 対象:
- 築1年以上の住宅
- 1年以上居住者なしの空き家
- 受付状況:2023年6月19日で受付終了
八重山郡竹富町では『竹富町住宅リフォーム支援事業補助金』として、『築1年以上の住宅』もしくは『1年以上居住者なしの空き家』に対する工事に、費用の20%(上限20万円)まで助成金を受け取ることが可能です。

ただし、こちらも2023年6月19日で受付を終了しているため、現在では受付が再開されるまで利用できません。
沖縄県の外壁塗装で助成金を受け取るための条件

沖縄県で外壁塗装の助成金を受け取るためには、申請条件を満たしている必要があります。
以下に、各市町村で共通している重要な申請条件を5つ解説します。
申請する自治体に住民票がある・住宅が建っている
助成金を申請する自治体に、申請者自身の住民票があり、工事を行う住宅が建っていることが必須条件です。
この助成金制度は、地域の活性化を目的としているため、自治体の住民であることが求められます。
工事着工前に申請書を出している
助成金を受け取るためには、工事を始める前に申請書を提出する必要があります。
指定された受付期間内に申請を済ませ、その後工事を着工できるよう計画的に進めましょう。工事が始まってから申請すると助成金の対象外となるため、注意が必要です。
同様の助成金制度を利用していない
過去に同じ種類の助成金制度を利用したことがある場合、新たに助成金を受け取ることができないケースがあります。
そのため、以前に支給された助成金制度がないかを確認し、重複して申請しないよう注意しましょう。
自治体が指定する業者に依頼している
過去に同じ種類の助成金制度を利用したことがある場合、新たに助成金を受け取ることができないケースがあります。

そのため、以前に支給された助成金制度がないかを確認し、重複して申請しないよう注意しましょう。
各税金を滞納していない
住民税や固定資産税などの地方税を滞納している場合、助成金の申請が認められない可能性があります。
また、一部の自治体では、水道料金やその他の公共料金の未払いがある場合も助成金の対象外となるため、支払い状況を確認しておきましょう。
沖縄県の外壁塗装で助成金を受け取る流れ

まずは、助成金を申請するための必要書類を作成しましょう。
申請には各種証明書が必要となるため、事前に準備を整えておくことが重要です。
申請書の作成とともに、各自治体が求める証明書類(住民票、工事見積書、納税証明書など)を揃えます。
各自治体の窓口またはオンラインで申請書を提出します。審査が行われ、問題がなければ「助成金交付決定通知書」が送付されます。
通知書を受け取った後に、工事の着工が可能となります。助成金申請のルールとして、工事開始前の申請が必須となるため、事前に手続きを済ませましょう。
工事が完了したら、必要書類に完成写真を添付し、自治体へ完了報告を行います。
自治体の担当者が現場を訪れ、工事内容に問題がないか確認を行います。問題がなければ「助成金支給決定通知書」が発行され、指定の口座へ助成金が入金されます。
助成金の申請から受給までは、いくつかのステップを経るため、スムーズな手続きを進めるためにも事前準備をしっかり行いましょう。
沖縄県で助成金以外で外壁塗装を安くする方法

ここまで外壁塗装の助成金について解説しましたが、助成金以外にも工事費用を抑える方法があります。
以下の5つのポイントを活用することで、よりお得に外壁塗装を行うことが可能です。
火災保険を利用
沖縄県は台風の影響を受けやすい地域のため、風災による外壁の損傷であれば、火災保険を利用して工事費用を軽減できます。
また、過去の台風による被害でも、3年以内であれば火災保険を申請できるため、対象となる場合は積極的に活用しましょう。
住宅ローンの減税制度を利用
一定の条件を満たせば、外壁塗装のリフォーム工事も住宅ローン控除の対象となります。
- 施工費用が100万円以上であること
- 申請者の年間所得が3,000万円以下であること
この制度を利用できる場合は、税負担の軽減につながるため、事前に条件を確認して活用しましょう。
無理のない負担で居住ニーズに応じた住宅を確保することを促進するため、住宅ローンを借り入れて住宅の新築・取得又は増改築等をした場合、年末のローン残高の0.7%を所得税(一部、翌年の住民税)から最大13年間控除する制度です。
出典:国土交通省
外壁塗装と同時に屋根塗装を行う
外壁塗装と同時に屋根塗装を実施することで、工事費用を抑えられます。
特に足場の設置は大きなコストがかかるため、外壁と屋根を一度に塗装することで、足場代を1回分にまとめることが可能です。これにより、トータルの工事費用を削減できます。
梅雨の時期に施工を依頼する
梅雨の時期は工事の依頼が少なくなるため、閑散期を狙って依頼することで、値引き交渉がしやすくなることがあります。
施工業者によっては、オフシーズンの特別割引を実施している場合もあるため、工事を依頼するタイミングを工夫するのも費用を抑えるコツです。
相見積もりをとる
複数の業者から見積もりを取得することで、適正価格を把握し、最もお得に施工できる業者を見つけることができます。
- 過剰に安い業者は施工品質が落ちる可能性があるため、適正価格で依頼できる業者を選ぶ
- 3社以上の見積もりを比較する
- 価格だけでなく、施工内容や保証の有無もチェックする
沖縄での外壁塗装の助成金についてまとめ
以上のように、沖縄県では外壁塗装の工事費用を20%程度補助してもらえる自治体がいくつか存在します。
工事を検討する際には、まず自分の住んでいる自治体が助成金制度の対象かどうかを確認し、利用可能な制度を活用することで、よりお得にリフォームを進めることができます。