綺麗になりたくて始めたはずの脱毛で、予期せぬトラブルに見舞われるケースは少なくありません。
気持ちよく施術を受けて期待通りに効果が出るのが一番ですが、もしもの時に備え、起こる可能性がある問題と、未然に防ぐ方法を確認しておくことが大切です。
脱毛を検討しているかたへ、そうした脱毛トラブルと対処方法について紹介していきます。
脱毛サロンで多いトラブル事例
実際に脱毛サロンで施術を受ける際によく聞かれるトラブルについて、具体的な例を確認していきましょう。
決して他人ごとではありません。
公式サイトより料金が高かった
脱毛サロンを選ぶ時に一番気になるのが料金でしょう。
多くの脱毛サロンが公式サイトでプラン、および料金設定を公表していますので、それを参考にしているはずです。
にもかかわらず、契約の段階になってから、公式サイトで確認したものとはかけ離れた高額料金を請求されたといった話が少なからずあります。
しつこい勧誘をされて断れなかった
脱毛サロンのスタッフにはノルマが課せられていることが多いため、カウンセリングや施術中に言葉巧みに勧誘を受けることがあります。
昨今は昔ほどしつこいものはなくなりましたが、高いプランや化粧品をすすめられて、断り切れずに契約してしまうかたも珍しくありません。
解約時に返金対応してもらえなかった
長期間にわたる脱毛契約をしており、途中で解約しなければならなくなった時、通常であれば残りの期間や回数分の料金を返してもらえます。
そのはずが、清算を申請した際にあれこれと理由をつけ、戻されるはずの解約金が支払われなかったというのが、トラブルでも多い事例です。
逆に、高額な違約金を請求されてしまうこともあります。
脱毛サロンでトラブルに巻き込まれないための対策
こうしたトラブルを回避するためには、契約時に慎重な判断を心掛けることがポイントになります。
決断を急がずに、じっくり下調べした上で手続きを進めていきましょう。
サロンの情報や口コミを詳しく調べる
まずは、契約を考えている脱毛サロンに関する情報を集めましょう。
実際にそのお店を利用したかたがトラブルに巻き込まれていないか、マイナスの口コミやレビューに目を通しておくことである程度警戒できます。
あまりに評判が悪いところは契約を避けるべきですし、気にかかる話があれば、直接脱毛サロンへ確認してみるのもおすすめです。
カウンセリング当日には契約しない
脱毛サロンでは最初に必ずカウンセリングが行われます。
そこでムダ毛の悩みを聞いてもらったり、肌やムダ毛の状態を見せ、プランを決めて契約する流れです。
ですが、踏ん切りがつかなければ、カウンセリング当日中に契約する必要はありません。
もう少し考えたいことを伝えて、帰宅しましょう。
勧誘を断れるよう準備しておく
勧誘されても断りやすいように、どの部位を脱毛したいか、予算はどこまで出せるかなど、あらかじめ自分の希望を整理しておきましょう。
これだと思えるプランが見つからなかったり、思ったよりも高額になってしまった時にきっぱり断りやすくなります。
強い態度に出づらければ、家族と相談したい、予算を見直したいなど、その場での契約が難しい理由を挙げれば切り抜けやすいでしょう。
脱毛サロンの施術時に起きやすい肌トラブル
どんなに安全性に配慮されている脱毛であっても、肌への負担が避けられない以上、施術の際に問題が起こってしまうことがあります。
どういったリスクがあるのか見ていきましょう。
やけど
脱毛サロンの一般的な脱毛方法は、高熱ダメージを毛根に与えて再生能力を弱らせる熱破壊式です。
照射する一瞬、熱を持ったムダ毛に接している肌も弾かれたような刺激を感じます。
この時に注意しておきたいのがやけどです。
スタッフの技術不足で出力が強すぎたり、色素沈着やホクロ、シミなどへの対応が十分ではなかった場合、トラブルにつながります。
腫れ
照射した部位が赤くなったり腫れることがあります。
皮膚の内側に熱がこもるのが原因です。
腫れやすい部位としては、皮膚が薄くムダ毛が濃いワキやVIO、デリケートな顔などが挙げられるでしょう。
大抵の場合は一時的な症状ですが、コンディションによっては腫れや炎症が長期間続くこともあります。
色素沈着
脱毛でやけどしたり腫れるような負担がかかってしまうと、治っても皮膚が変色したままになる可能性があります。
これが色素沈着です。
肌は、摩擦などの刺激を受けるとメラニン色素を生成します。
通常はターンオーバーで排泄されますが、このメカニズムが乱れてしまうとメラニン色素が残って肌に沈着し、黒ずんでしまうのです。
硬毛化・増毛
だんだん弱らせていくはずの毛根の働きがなぜか活性化してしまい、ムダ毛が太く、硬くなってしまう症状です。
施術による硬毛化や増毛の原因は明らかになっていません。
照射し続けることで少しずつ改善されていくケースがほとんどですが、完了まで回数がかかったり、期間が長引く可能性があります。
蕁麻疹
施術を受けた後に肌トラブルが起こったものの、一時的なものだと油断して脱毛を続けた結果、蕁麻疹を発症してしまったという事例もあります。
元々体質に合わなかったり、肌が弱かった場合に考えられるトラブルです。
仕組みとしては安全性の高い脱毛ですが、少しでも異常を感じたら無理に続けるべきではありません。
脱毛後の肌トラブルを防ぐポイント
肌トラブルは、一度起こしてしまうと完治まで時間がかかりますし、万全な状態になるまで施術も受けられません。
大切な肌を守るためには、どういった対策が必要なのでしょう。
テスト照射を受ける
多くの脱毛サロンでも、カウンセリング時にテスト照射を実施しています。
照射の際の刺激や、肌にかかる負担、反応を確認するためのものです。
敏感肌のかたや何かしらの不安を抱えているかたは、契約前に一度試してみることをおすすめします。
しばらく様子見して、赤みや痒みなどが出ないか見ておきましょう。
保湿ケアをする
脱毛を受けている期間は、普段よりも徹底して保湿対策を行ってください。
熱がこもった肌は乾燥しやすく、刺激に対して弱くなっています。
そのままにしておくと赤くなったり腫れる原因になりますので、化粧水やクリームで水分と油分を与え、バリア機能を高めることが大切です。
使用するスキンケアアイテムも、成分が優しいものを選びましょう。
医療提携のある脱毛サロンを利用する
万が一、肌トラブルが起こった場合、症状が進行する前になるべく早く治療を受けなければなりません。
脱毛サロンの中には、こうした事態に備えて医療機関と提携しているお店があります。
紹介を受ければすぐに診てもらえますので、もしもの時に備えて優先的に選ぶようにしましょう。
脱毛サロンでトラブルが起きたら相談窓口を活用しよう
脱毛サロンで何らかのトラブルに巻き込まれ、お店と相談しても解決しない場合には、すぐに消費生活センターなどに相談してください。
肌トラブルを起こしている場合には、放置したままでは悪化してしまうので、まず医療機関を受診するのが先です。
脱毛が原因のダメージであれば、脱毛サロンに治療費を支払ってもらえる可能性があります。
対応を渋られていても、相談窓口に報告することで解決につながりやすくなるので、診てもらった後に事情を伝えてください。
金銭トラブルの場合も同様です。
決して安くはない料金を脱毛サロンに支払っていますから、解約金などを返金してもらえなかった時に泣き寝入りは損をするだけです。
こうした被害を放置しておくと、次々同様の被害者が出てきてしまいます。
それを防ぐためにも第三者機関にトラブルを相談し、これ以上の問題が起こらないようにしたいですね。
脱毛サロンで多いトラブルとは?のまとめ
脱毛サロンのトラブルは契約前の慎重な判断と、施術中の肌の状態に気をつけておくことである程度防げます。
ですが、想定していない問題が起こる可能性はゼロではありません。
いざという時に慌てずに行動できるようにするためにも、対処方法を確認しておきましょう。
もちろん、トラブルに遭わないことが一番。
リスクを下げるためにも、信頼できる脱毛サロンを見極めることが大切です。