自己処理の手間から解放されたい、ツルツルの肌を持続させたいと思って脱毛を検討する中で、どのくらいで効果が表れるのか気になっているかたは多いでしょう。
脱毛を始めても、すぐに生えてこなくなるわけではありません。
施術を受ける期間や必要な照射回数について、前もって確認しておくことが大切です。
脱毛の効果を実感できるまでの期間や回数
ムダ毛が目立たなくなり自己処理が必要なくなるまでの期間や回数は、エステ脱毛と医療脱毛で異なります。
個人差があるためあくまでも目安ですが、違いを見ていきましょう。
エステ脱毛の場合
全身脱毛で2ヶ月に1回施術を受けた場合、完了までにかかる期間は2年半から3年程度です。
15回から20回ほど照射が必要で、体毛が濃いかたはそれ以上かかります。
エステ脱毛は痛みが少なく快適に利用できる反面、1回の照射で毛根に与えられるダメージが控えめなので、効果が表れるのも緩やかです。
医療脱毛の場合
医療脱毛は毛根の毛母細胞を破壊する強力なレーザーを使用するため、効果の高い永久脱毛が可能です。
全身脱毛を2ヶ月に1回受けた場合はエステ脱毛の半分、1年半から2年ほどで完了します。
必要な回数はムダ毛の生えかたで異なりますが、8回から15回程度と見ておくといいでしょう。
脱毛の効果が現れるまで時間がかかる理由
施術の効果がすぐに出ない理由を理解するためには、サロンやクリニックで行われている脱毛の仕組みを知る必要があります。
簡単に説明していきましょう。
すべての毛にアプローチできないから
ムダ毛の発毛力を奪うダメージを与えられるのは、伸びてくる成長途中のムダ毛のみです。
照射しても、伸び切って抜けるのを待つ退行期のムダ毛や、抜け落ちて生え変わる前の休止期のムダ毛には効果がありません。
照射範囲には成長期と退行期、休止期のさまざまなムダ毛が生えています。
そのため、何度も繰り返し施術を受けて、それぞれのムダ毛の成長期のタイミングでダメージを与える必要があるのです。
肌へのダメージを考慮しなければいけないから
繰り返し照射が必要なら、もっと短いスパンで施術を受ければ完了も早いと考えるかたは多いでしょう。
しかし、いくら肌に優しいことを謳っている脱毛方法でも、少なからず負担がかかってしまいます。
ムダ毛がなくなっても、肌がボロボロになっては意味がありません。
肌のコンディションを考慮すれば、一定の間隔を空けるのがベストです。
脱毛の効果が現れづらい場合の原因
せっかく時間やお金をかけて脱毛を受けたにもかかわらず、思うような効果が得られないことがあります。
その原因について、いくつか考えられることをご紹介していきましょう。
出力が足りていない
エステ脱毛、医療脱毛を問わず、マシンの出力が低いとムダ毛に十分なダメージを与えられません。
ダメージが少なければ、当然抜け落ちる毛量も減ります。
痛みを軽減したり、日焼けや色素沈着から安全のために低出力にしている場合がありますが、なかなか抜けないことが気になるようならスタッフに相談して調整をお願いしてみましょう。
埋没毛が多い
長年、ムダ毛の自己処理を繰り返してきたり、スキンケアを怠ってきたかたによく見られるのが埋没毛です。
毛穴が塞がれてしまい、伸びてきたムダ毛が肌表面に出られず、皮膚の下で留まっている状態です。
ムダ毛があることは見た目からも確認できますが、そこに照射しても上手く熱を伝えられません。
まずは、埋没毛をケアすることが大切です。
産毛や白髪が多い
サロンやクリニックで一般的に利用されているのは、メラニン色素に反応して高熱を発する熱破壊式のマシンです。
そのため、ムダ毛の色が黒く、太いほど熱が伝わりやすく、脱毛効果も高くなります。
反面、産毛などの細い毛には効果が薄く、白髪は脱毛できません。
こうしたムダ毛を処理したいかたは、ムダ毛の質を問わないSHR脱毛やニードル脱毛がおすすめです。
脱毛の効果を高めるテクニック
脱毛効果は日頃のケアやちょっとした工夫で高めることが可能です。
決して安くはない費用と長い期間をかけての施術になりますから、自分でできることはやっておきましょう。
毛周期に合わせて施術を受ける
全身の体毛には生え変わる周期があります。
そして、一般的な熱破壊式の脱毛マシンは、この毛周期の中でも成長期のムダ毛にのみ効果を発揮するものです。
照射範囲のムダ毛を満遍なく脱毛するためには、毛周期に合わせて一定の間隔で施術を受け続けるのがベスト。
2ヶ月に1回を目安に照射を繰り返せるように、予約しやすく通いやすいところで脱毛してください。
紫外線対策をする
メラニン色素に反応する光やレーザーを使った脱毛は、肌が白いほど火傷のリスクも少なくなるため、照射出力を上げやすくなります。
逆に、日焼けしている人は安全のために出力を抑えざるを得ません。
脱毛している期間はしっかりと紫外線対策を行い、なるべく焼かないように気をつけましょう。
保湿を欠かさない
保湿はスキンケアの基本中の基本。
脱毛するしないにかかわらず、普段から乾燥を防ぎ、肌に潤いを与えることが大切です。
乾燥していると肌を保護するため、ムダ毛が濃く生えやすいので気をつけましょう。
水分と油分が十分な肌はバリア機能もしっかり働き、内外からの刺激に強くなります。
照射の際の痛みが軽減するのも嬉しいポイントです。
毛抜きを使用しない
脱毛効果は、毛根にダメージを蓄積させていくことが重要です。
ですから、脱毛期間中にその毛根ごと引き抜く毛抜きを使うと、せっかくの脱毛効果が下がってしまうことになります。
また、埋没毛の原因になりやすいので、普段から使用を控えたほうが賢明です。
自己処理は、肌表面に生えているムダ毛をシェーバーで浅く剃る程度にしておきましょう。
施術前後は体温を上げる行為を避ける
体を動かした直後やお風呂に入った後に施術を受けると、体温が高いことで光やレーザーを照射した際に痛みを感じやすくなります。
また、脱毛後も肌が熱に晒され、普段より敏感な状態です。
毛穴が炎症を起こすリスクが高まってしまうので、脱毛前後は体を温めすぎないように、激しい運動は控え、軽くシャワーで済ませるようにしょう。
脱毛ってぶっちゃけ効果ある?のまとめ
脱毛効果を実感するまでには何回も照射を重ねる必要があり、長期的に通い続けなければなりません。
脱毛する部位や、脱毛方法によっても完了までの回数と期間が異なります。
個人差もありますので、まずはサロンやクリニックでカウンセリングを受けてみてください。
また、日頃のスキンケアによって効果の出かたに差が出ます。
普段から心がけるようにしましょう。