恋人同士で付け合うことも多いキスマーク。互いの愛が形として残ることを楽しむ男女も多いですね。
ただはっきりと残るものなだけに、たとえば脱毛の予約を入れている際など支障がないか気になるという人もいるようです。
もしも脱毛の邪魔になるとしたら、控えてもらうことも考えなければいけません。

そんなキスマークと脱毛の関係について解説します。


キスマークがある状態で脱毛はできる?


いわゆる「キスマーク」と呼ばれるものは、肌を唇で強く吸引することで作られるもので、赤い色は皮膚の下で毛細血管が破れて出血している状態であり、医学的には内出血の一種として分類されます。
脱毛の種類にもいくつかの方法がありますが、レーザーを照射するタイプの脱毛の場合、一般的にはアザや内出血などの部位には使用されないということがほとんどです。
詳細は実際に施術するスタッフや医師の判断に委ねられますが、レーザー照射型の脱毛は色の濃い部分に反応する性質があるため、場合によっては火傷などをしてしまう恐れがあります。
またキスマークの部分にレーザーの照射や器具が触れることによって痛みを伴うことがあり、さらに出血を促し悪化させてしまう可能性があります。
このため、原則的にはキスマーク部分の脱毛は難しいと考えておいたほうが良いでしょう。



ただし、ほぼ回復していたり低程度の場合には、医者の許可が下りるケースもあります。
キスマークを少しでも早く消す方法


このように脱毛の観点からはあまり良くないとされるキスマークですが、状態によっては施術を受けることも可能です。
ここからはできるだけ早くキスマークを消すための方法について紹介していきましょう。
氷や冷たいスプーンで冷やす
これは皮膚科医などでも勧められている方法で、キスマークのような内出血は周囲が冷やされることで内部の毛細血管が収縮し、ある程度の出血を抑えることができます。
そのことによって現状よりも内出血がさらに広がるということはなくなり、そのぶん回復が早くなるので、跡も残りにくくなる効果があるのです。
歯ブラシでマッサージする
傷を早く治癒するには、周囲の血行を早めることも効果的です。
血行が促進されることで新陳代謝も早くなり、傷の回復スピードが上がるためです。
具体的には柔らかいブラシなどで対象となる部分を優しくマッサージしてあげるのが効果的で、小さなキスマークには歯ブラシなどが最適でしょう。



毛が固いと肌が傷ついてしまうので、柔らかいものを選びましょう。
シャワーで冷水と温水を交互にかける
前述したようにキスマークには温める方法も冷やす方法もあり、互いに矛盾しているようにも見えますが実はどちらも打ち消し合うのではなく、それぞれに効果があります。
冷やす方法は出血を押さえ、温める方法は新陳代謝を早めます。
また血管が大きく収縮することで細胞の活動も活発になるので、シャワーでその両方を交互にすることも効果的です。
アロエベラを塗る
多肉植物であるアロエベラは薬効成分が多く含まれていることでよく知られており、特に果肉のぬめりには抗炎症効果や抗酸化など、皮膚に様々な良い効果をもたらします。
キスマークはその多くが内出血によって炎症を周囲に起こしているので、そうしたことによる痛みや炎症の広がりを抑えることができ、回復を早めます。
バナナの皮でこする
バナナの皮にはビタミンの他に抗酸化物質が豊富に含まれており、アロエベラと同様に炎症を抑える働きがあります。
黄色く熟したバナナの表皮をキスマークのある部分にこすりつけることで、その恩恵を受けることができます。
ただしアロエベラも同様ですが効果はあくまで炎症を抑えることであり、直接的に治癒する働きはないことに注意が必要です。
ビタミンC配合クリームを塗る



ビタミンCにはコラーゲンの生成を促進させる働きがあると言われています。
健康食品などでも紹介されることの多いコラーゲンには肌に潤いを与え、柔らかく健康的な状態を保つ効果があるため、キスマークを消すことにも一定の効果があります。
ビタミンCの含まれたクリームを塗る際には同時にマッサージをして血行を良くすると効果的でしょう。
ビタミンKを摂取する
ビタミンC以外のビタミンにも、たとえばビタミンKには皮膚内に溜まって滞っている血液を吸収する働きがあると言われています。
ビタミンKが含まれている主な食材にはブロッコリーやホウレンソウ、玄米などがあります。
これらをサラダに混ぜたり、スムージーにして摂取することでキスマークの治癒にも効果があるはずです。
キスマーク以外で脱毛ができない条件


ここからは、キスマーク以外でも一般に脱毛がしにくいとされる肌の状態について紹介していきましょう。
もしも心当たりがあるならば、回復するまで待ったほうが良いかもしれません。
日焼けしている
レーザー照射によって脱毛を行う施術は、黒い色素を目標として照射されます。
そのため色の黒い部位にはレーザーが集中しやすく、火傷などを起こす可能性があるので推奨されていません。
なので日焼けした肌などにも脱毛は向いていないと言えます。
バカンスで肌を焼いた後には、脱毛については気をつけたほうがいいでしょう。
肌にニキビ・炎症・傷がある
そのままでも痛みがあるようなニキビなどは、医学的には炎症や傷などと同じく、肌にトラブルがある状態だと言えます。
脱毛の施術は肌に一定のダメージを与えることなので、できる限り肌の状態は健康であることが求められます。
そのためニキビ・炎症・傷などがある場合には回復するまで脱毛は控えておいたほうが無難です。


肌が乾燥している
少しの刺激でも痛みがあったり、変化が生じやすい乾燥した状態の肌もあまり脱毛に向いているとは言えません。



乾燥した肌は刺激に弱く、脱毛による反応で赤くなってしまったり、かゆみが生じる可能性があります。
乾燥している肌すべてがダメというわけではなく、実際に施術できるかどうかは現場での判断になりますが、基本的には推奨されていません。
薬を服用している
持病などがあり、何らかの薬を服用している場合も副作用などの懸念があるため、脱毛することはあまり良いこととはされていません。
ただしその病気や薬の内容にもよるので、まずはクリニックやサロンでカウンセリングを受けるのが良いでしょう。



特に問題が無ければ脱毛も可能なので、気になる場合には相談してみることをお勧めします。
予防接種を受けた
予防接種とは大雑把に言うならば人の健康状態に一定の変化を与えることで、その体内で抗体などを作ることを積極的に促すという仕組みを持っています。
そのため予防接種を受けた時点で、人の体は通常の健康状態ではないことになってしまいます。
こうしたことから脱毛の施術を受けることにはあまり向いていないとされています。
体調が悪い
単純に体調が悪い場合も免疫力が落ちているなどの可能性があり、脱毛の施術を受けることは推奨されていません。
全体の免疫力が落ちていることでかゆみや炎症などの症状が出たりすることがあったり、また施術後には肌を冷やすための処置も行われるので、それによって風邪を引いてしまうなどの可能性もあるためです。


妊娠している
妊娠中・授乳中の場合は体調を崩しやすいなどの危険が考えられる他、ホルモンバランスが変化していることで脱毛の効果もあまり得られないとされています。
また移動などの負担も大きく、出産後に落ち着いてから脱毛をすることが勧められています。



ただし授乳時期には、状態によって脱毛が可能な場合もあります。
脱毛はキスマークを付けたまま施術できる?のまとめ
恋人同士の愛の証として可愛らしいキスマークですが、医学的な観点で言えば内出血であり、脱毛という肌にいくらかのダメージがある施術にはあまり向いている状態とは言えません。
もしも脱毛を考えている場合には、パートナーと話し合ってある程度控えてもらうなどしておくと、スムーズに脱毛を行うことができるでしょう。
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