脱毛施術の中でも、医療機関で行われる医療脱毛が、医療費控除の対象になるのか気になっている方がいらっしゃるかもしれません。

医療脱毛が医療費控除の対象となるのかについて、医療費控除を受けるための確定申告の方法も含めて解説します。




脱毛の費用は医療費控除の対象になる?


医療脱毛などの脱毛施術の費用は医療費控除の対象となるのでしょうか?
対象になるケースとならないケースの2つに分けて解説します。
対象になるケース
医療脱毛の中で医療費控除の対象となるのは、治療目的の脱毛です。
多汗症やワキガなどに対して手術を行うために、必要な治療目的の脱毛施術と認められれば、医療費控除の対象となります。
つまり、脱毛の目的が病気の治療によるものであれば、医療費控除が認められるのです。
対象にならないケース
残念ながら、上記で述べた医療目的の脱毛以外の脱毛施術は、全て医療費控除の対象外です。
つまり、医療目的ではない美容目的の脱毛に関しては、控除を受けられないという事になります。
そもそも、医療費控除は病気の治療を目的とした費用に対して行うものですので、美容目的のものは対象として認められていないのです。
医療費控除を受けるために確定申告をしよう


実際に医療費控除を受けるための確定申告の方法を、手順と注意点も含めて解説します。
確定申告に必要なもの
医療費控除を受けるための確定申告に必要なものは、「医療費の証明書」「医療費控除の明細」「確定申告書A」「源泉徴収票」「本人確認書類」の5点となっています。
医療費の証明書は、医療機関で貰った領収書やレシートなどが該当しますので、これらの書類を医療機関から貰ったら、きちんと保管しておくようにしましょう。
確定申告の手順
確定申告は、所定の書類に必須事項を記入して税務署に提出すれば、基本的に問題ありません。
まず、上の項目でも述べた必要書類を一式そろえます。
そして確定申告書と医療費控除の明細書に必須事項を記入し、それらをまとめて地域の税務署へ提出すれば大丈夫です。



書類に不備が無く、無事に申請が通れば1か月程で還付金が振り込まれるといった流れになります。
確定申告をする際の注意点
医療費控除を受けるために確定申告をする際の注意点として、申請期限は事前に必ずチェックし、申請期限に間に合わせるようにしましょう。
確定申告は、前年1月1日から12月31日までの分を2月16日から3月15日までに提出するのが決まりとなっています。
ただし、申請が遅れたとしても、過去5年以内の医療費であれば、遡って申請することも可能です。
とは言え、申請期限を守ることに越したことはありませんので、できるだけ期限に間に合わせましょう。
脱毛は保険適用される?


医療費控除の対象になるかどうかの項目でも述べましたが、基本的には病気の治療目的の施術でなければ、医療脱毛は保険や控除の対象になることはありません。
そのため、美容目的の脱毛は医療クリニックによる施術であったとしても、保険適用の対象にはならないので注意が必要です。
脱毛施術が原因で引き起こされた肌トラブルの治療に対しては、保険が適用されるケースもあります。



いざという時に備えて、何が保険適用される可能性があるのかをしっかりと把握しておくと安心できます。
医療脱毛は医療費控除の対象になる?のまとめ
医療脱毛は、その多くが美容目的の施術となっています。
そのため、基本的には医療費控除の対象にも保険適用の対象にもならないと理解しておきましょう。
ただし、病気の治療の際に必要な脱毛施術であれば、医療目的の脱毛であると認められるケースもあります。
そういった際は、きちんと確定申告を行うことで控除申請もしておくことをおすすめします。
コメント