
「第十一管区海上保安本部」とは、沖縄県及びその周辺海域を管轄とする、海上保安庁の管区海上保安本部になります。
領海警備や海上犯罪の取締、海難救助や海洋汚染の監視取締、急患輸送など海上の安全及び治安の確保を業務として、沖縄の美しい海を守るために活動をしている海の警察です。
そして海での事故を未然に防ぐために、様々な啓蒙(けいもう)活動も行っています。
美しい海に囲まれた沖縄では、1年を通してマリンスポーツが盛んです。
その中でも手軽に楽しめるシュノーケリングは大変人気があります。
ですが一方で、マリンショップ開催のシュノーケリングツアーに参加せず、個人の判断で楽しむ「フリーシュノーケリング」では、毎年行方不明者や死者を伴う事故が多く発生しています。
その原因の多くは「ライフジャケットなどの浮力体を着用していない」「リーフカレントなどの離岸流に流される」「シュノーケルの誤った使用」などに集中しています。
上記グラフは、平成30年に発生したシュノーケリング事故に関する統計です。計28名の方がシュノーケリング中に何らかの事故に遭い、そのうち11名の方が死亡しています。
事故者数の全体約6割が、ライフジャケットなどの浮力体を着用していませんでした。
浮力体を着用することで、もしもの時に危険から自分の身を守ることができます。自分の泳力を過信することなく浮力体を着用し、特に初心者の方や初めての場所でシュノーケリングを安全に楽しむためには、十分な準備を行いその海域に対する知識がある者の監督下で海に入ることが大切になります。
那覇空港からサンセットビーチまでは、国道58号線を北上し車で約50分!レンタカーでお越しの方は、無料駐車場(約1,500台)をご利用下さい。
ゆるいカーブを描いたサンセットビーチは、落ち着いた波・穏やかな風の吹く人口ビーチです。
遠浅でもあるため、子供連れのファミリーや、泳ぎが得意ではない方でも安心して楽しめます。
安全にシュノーケリングを行うためには、シュノーケル器材の正しい使い方や泳ぎ方、緊急時に対応できるような基本的なスキルなどが必要です。
ここからは沖楽取材チームが『第十一管区海上保安本部 交通安全対策課』さんから教えて頂いた、安全に楽しくシュノーケリングをする方法をご紹介します!
「あ」
口を「あ」の形にし大きく開く
「い」
「い」の口でマウスピースの内側を噛む
「う」
「う」の口でマウスピースを咥える
シュノーケリングでは、鼻呼吸はせず口での呼吸になります。
鼻呼吸をしてしまうことで、水中マスクが曇ってしまったり、鼻で息ができないことへのパニックを引き起こしたりする場合もあります。
シュノーケルを咥え呼吸を行うときは、
「息をゆっくり吸い、強く吐き出す」ことを心がけると落ち着いた呼吸ができます。
シュノーケルや水中マスクに海水が入った時に対処できるよう、
基本的なシュノーケルテクニックを3つご紹介!
シュノーケリングを始める前に、浅瀬などで練習を行いましょう。
まずは、海のコンディションを自分自身で知ることが大切です。
穏やかな日もあれば、波が高く荒れた日、風が強い日など、海は毎日が違った状態です。
そのため、事故を防止するには、事前に海の状況や天気などの情報を集めること、コンディションの悪い日には海に入らないなど、自分自身での判断が必要になります。
「リーフカレント」とは、サンゴ礁の海域に入ってきた海水が岸から沖へ向かって流れる、
強くて危険な海の流れのことです。
サンゴ礁海域で発生することが多いため、サンゴ礁が豊かな沖縄では日常的に発生する離岸流の一つです。
満潮時に隠れていたサンゴ礁(リーフ)は、干潮時になると潮が引き顔を出し始めることで、外洋(アウトリーフ)に流れ出ようとする海水をせきとめてしまいます。
そのため海水が流れ出るスペースが少なくなり、サンゴ礁とサンゴ礁の切れ目「リーフギャップ」から海水が一気に流れ出すことからリーフカレントが発生します。
主な見分け方として、下記が例に挙げられます。目で見てわかりやすいものから、分かりづらく確認ができないものまでありますが、最低限の知識として覚えておくことで自らの命を守る方法の一つになります。
万が一遊泳中に離岸流に巻き込まれた場合は、岸に戻ろうと泳ぐのではなく、岸と平行に泳ぐことで離岸流を避けることができます。離岸流に飲み込まれると、水泳のオリンピック選手ですら沖合へ流されてしまいますので、無理に岸に戻ろうと泳ぎ体力を消耗することは大変危険です。
離岸流を避けることができたら、慌てず落ち着き安全な陸地へ泳ぐか、近くにいる人に助けを求めましょう。
個人でのシュノーケリング中にトラブルに巻き込まれた場合に覚えておきたい救命策をご紹介します。
命を守るために大切なことですので、しっかり覚えて万が一のときに備えましょう。
綺麗な海の中には、危険な生物がたくさん潜んでいます。
危険生物を知らずに触れたりすると、命にかかわる大きな事故に繋がります。
見かけても絶対に「触れない」ようにして下さい。
クラゲ・サメ・ウミヘビ ・オニオコゼ・ミノカサゴなど…
夏のマリンスポーツの中でも人気のある「シュノーケリング」は、お友達同士やファミリー、カップルなど、フリーシュノーケリングとしてもお楽しみいただけます。
ですが、より安心・安全にお楽しみいただくには、マリンショップで開催されているシュノーケリングツアーへのご参加がおすすめです。沖縄の海に詳しく、県条例に定められた水難救助員などの資格を持ったプロガイド引率だからこそ、フリーシュノーケリング時とは違った、安心感・満足感を感じることができます。
マリンスポーツの中でも特に人気のあるシュノーケリングでは、小さなお子様から大人まで幅広い世代で楽しめます。
手軽に楽しめるということもあり、夏の思い出づくりにシュノーケリングを選ぶ人も多いのではないでしょうか。海の中で遊ぶシュノーケリングは、自然が相手になりますので常に危険と隣り合わせです。
事故なく安心・安全に夏を楽しむために、私達沖楽ポータルサイトでは、ショップ開催ツアーへのご参加をおすすめしています。