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対馬丸記念館

「対馬丸事件」をご存じですか?

1944年8月22日、第二次世界大戦中の沖縄から本土に疎開する学童など1788人を乗せた学童疎開船「対馬丸」が、鹿児島県沖で米潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没してしまった事件のことです。

那覇市の「対馬丸記念館」は、その全容と背景を後世に伝え、二度と悲しみを繰り返さない学びの場として、2004年に会館しました。

沖縄旅行だからこそ、対馬丸記念館で平和の尊さについて、ぜひ考えてみませんか?

\ おすすめプラン紹介 /

目次

1.対馬丸事件の全容と背景を知ることができる

対馬丸記念館|対馬丸の模型とイラスト

対馬丸を模して作られた記念館は2階に入口があり、2階から1階にかけて見学することで、事件について詳しく知ることができます。入口をくぐるとまず目に入るのは、対馬丸の模型です。

その先の常設展コーナーには対馬丸の航路図や、撃沈した米軍の記録がパネル展示されていて、撃沈されるまでの経緯が時系列でわかるようになっています。

対馬丸記念館|展示パネル

 対馬丸記念館の設立は2004年。なぜ戦後から相当な時間を経てしまったかというと、事件の生存者に箝口令(かんこうれい)が敷かれたためでした。

対馬丸が撃沈された事実を話すことが禁じられていたため詳細な調査が行われず、全貌が明らかになったのは事件から何十年も経った後だったそうです。

対馬丸記念館|施設内観

 1階の一部分は吹き抜けになっていて、対馬丸から脱出した方が乗ったイカダの模型が設置されています。

2階から見える大きな画面では、映像とともに事件の詳細が解説されます。こちらは要望があればスタッフの方が放映してくれますので、受付から申し込んでみてくださいね。

対馬丸記念館|展示映像

映像は事件の生存者である上原清さんのイラストを中心にまとめられているので、とても生々しく、見る者の心を揺さぶります。

対馬丸記念館|木製の二段ベッド

 2階から1階への階段横には、対馬丸船内の様子が再現されています。

木製の二段ベッドなどが展示されていて、船内でどのように過ごしていたのかがわかります。

2.当時の様子を知り、平和の尊さを学べる

対馬丸記念館|館内展示

1階には、当時の教室の様子が忠実に再現されており、実際に使われていた教科書や賞状、通信簿、雑誌などを見ることができます。

さらにこの事件で亡くなった犠牲者の遺影や遺品なども展示されており、事件の無情さ、悲惨さを痛感します。

パネルでは、お年寄りや女性、子どもを田舎に避難させる「疎開」についての展示が続きます。

対馬丸記念館|枝川事務局長

枝川事務局長のお話によると、たとえ無事に疎開できたとしても、その疎開先での生活は決して楽しいものではなかった言います。

沖縄の言葉で「ヤーサン、ヒーサン、シカラーサン」、つまり「ひもじくて、寒くて、淋しい」と、子どもたちは当時の心境を表しています。

対馬丸記念館|視聴コーナー

1階には展示物のほかにも、対馬丸事件をはじめとした、沖縄戦に関する貴重な資料映像が見られる視聴コーナーも設けられています。

対馬丸記念館|当時の教室の様子

今と大きくは変わらない教室の様子。

しかしそこに展示された遺品だけでなく、雑誌やすごろくなどのおもちゃからも、戦争色が強く感じられます。

今の世の中がいかに平和か、そしてその状態がどれほど大切なことなのか。ここに立っているだけで、きっと強く理解できるはずです。

text:仲濱 淳

Photo:白木 裕紀子

(取材:2020年2月)

対馬丸記念館|施設外観2

\ おすすめプラン紹介 /

住所: 沖縄県那覇市若狭1-25-37

電話番号: 098-941-3515

料金目安: 大人500円/中高生300円/小学生100円/団体20名以上10%OFF

営業時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)

定休日: 木曜/12月31日~1月3日

駐車場: 近隣有料施設あり

店舗詳細URL: http://tsushimamaru.or.jp/
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