絶景なのに意外と知られていないスポットのご紹介です。
観光シーズンの沖縄はどこへ行っても人、人、人。
「混雑を避けてゆったりと沖縄を楽しみたい」という方、必見です。
そのスポットは那覇空港から車で約40分。
沖縄本島のほぼ最南端に位置する喜屋武岬(きゃんみさき)です。
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1.喜屋武岬(きゃんみさき)について
喜屋武岬へのアクセスは車が便利です。
那覇空港からは国道331号線で南下し、真栄里(南)交差点を右折。
さらに南へと車を走らせます。
途中何ヶ所かに案内板も設置されていますが、迷うことなく目的地にたどり着くにはGoogleマップを利用するのが良さそうです。
完全予約制のバス「いとちゃんmini」を利用する手もありますが、琉球バス交通や沖縄バスを利用する場合は、「喜屋武」バス停から30分ほど歩かないといけないのでご注意を。
「喜屋武(きゃん)」は地名で、岬は糸満市喜屋武に位置。
「きゃん」は沖縄の方言で「突端」「〜まで」「限界」という意味もあります。
3.180度のパノラマ!知る人ぞ知る絶景ポイント
断崖絶壁の岬は高さ10〜20mほど。
この場所はちょうど太平洋と東シナ海の分岐点で、同時に両方の海域を見渡すことができます。
この場所は、平成24年に「喜屋武海岸及び荒崎海岸」として、国の名勝・天然記念物に指定されました。
180度のパノラマで絶景のロケーションを楽しむことができる喜屋武岬は、実はまだあまり観光客には知られていない穴場スポット。
エメラルドグリーンとコバルトブルーのグラデーションが美しい海は見惚れてしまうほど。
壮大な眺めは、万座毛や残波岬に勝るとも劣りません。
海の色が美しく見えるのは、よく晴れた日の、太陽が真上にくる正午頃。
写真撮影をされる方は、この時間帯を目指して訪れてみてくださいね。
中に入ることはできませんが、徒歩2分ほどの場所には「喜屋武埼灯台」も。
5秒毎に1閃光を発し、船の安全を見守り続けています。
3. 沖縄戦跡国定公園に指定された、沖縄戦の悲しい歴史が残る岬
実は「沖縄戦跡国定公園」に指定されている喜屋武岬。
海をのぞむ位置に、戦没者を祀る慰霊碑「平和の塔」が設置されています。
ここ喜屋武岬には、沖縄戦で戦火に追い詰められ逃げ場を失った多くの人々が、岬から身を投げ自決した、悲しい歴史が残されているのです。
戦後約80年を経た現在でも、岬には多くの人が訪れます。
恒久平和を願う戦跡として、悲惨な戦争の歴史を繰り返さないように。
紺碧の大海原に手を合わせ、平和を願うひと時が訪れる、そんな絶景スポットです。
Photo &text:舘 幸子
(取材:2022年7月)
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住所: 沖縄県糸満市字喜屋武
電話番号: 098-840-8135(糸満市役所経済観光部商工観光課商工振興係)