沖縄本島南部の南風原(はえばる)町は、那覇市のすぐ隣で高速道路や主要幹線道路が通り、アクセス便利な町。
そんな南風原町にある「ゆいまーる沖縄 本店」は、器や工芸品、民具など、沖縄県中から特に選び抜かれた商品がずらりと並ぶセレクトショップです。
2015年にオープンして以来、店名にもある「ゆいまーる(沖縄の方言:助け合う)」の精神を大切にセレクト商品を展開してきました。
「見つける」「つながる」「織りなす」をコンセプトとし、目利きの商品を取り揃えながら、沖縄で生まれ育った工芸や食の学び、気持ち、情報をシェアする場としてワークショップやイベントなどの開催も行ってきました。
(※新型コロナウイルスの影響により現在は中止。再開はFacebookにて告知予定)
\ おすすめプラン紹介 /
1.居心地のいい店内で、暮らしが豊かになる商品を提案
ゆいまーる沖縄 本店は、全面ガラス張りになっており、駐車場に止めると中を少しだけ見ることができます。
たまに美容室に間違えられることもあるとか。
店内に入ると、外観のシックな雰囲気からはガラリと変わり、柔らかな間接照明と外から入る太陽の光が調和したやさしく温かい空間が広がります。
広々とした明るい空間の中、それぞれの魅力を放ちながらのびのびと並ぶ商品を見るだけでも楽しい場所。
そして接客の距離感も絶妙で、心地いいのです。
ゆいまーる沖縄 本店で務める小谷幸代さんは、接客についてこう話します。
「ゆったりとひとりで商品を見つめる時間も大切にしつつ、『その商品があることで、その人の暮らしを豊かにしてくれるもの』を提案するように心掛けています」
距離感を大事にしつつ、商品について話をする際は単なる商品説明にならないように、用途や使い方を聞いた上で提案するようにしているそうです。
その心掛けに込められているのは、お客様や贈り物をする相手に「素敵なものと出会ってほしい」という想いしかり、沖縄の歴史とともに先人たちが残してきた価値を丁寧に扱いたいという敬意。
「今お店に並んでいる商品は、どれも先人たちが残してきたものを時代に合わせてアップデートされてきたものです」と小谷さん。
それらを手に取るお客様の暮らしに馴染むような提案していくことで、沖縄文化の継承にも繋がっているのかもしれません。
2.沖縄生まれ・沖縄育ちの商品で統一
レジの奥はガラスで仕切られており、その先は倉庫になっています。
そこから一ヶ月に1度のペースで商品を入れ替えており、その数なんと約100種類。
琉球ガラス、やちむん(陶器)、シーサー、琉球藍染のアイテム、その他の染物、織物、食品など様々ありますが、そのどれもが「沖縄で企画・製造されたもの」で統一されています。
ゆいまーる沖縄では、沖縄で生まれ・育ってきたものであることを第一条件に、スタッフ全員で目利きのものを見つけ、社内で話し合いの末に店頭に置くかどうかが判断されます。
パッケージや外観のお洒落さで決めず、自分たちが本当に売りたいと思ったものを並べるようにしているのだそうです。
3.小さいものから大きなものまで、ギフトが揃う
小谷さんにどんなお客さんが多いか尋ねると、小さいものからしっかりしたものまで、ギフトを買いに来店される方が特に多いのだと教えてくれました。
たしかにハンドクリームや日焼け止め、箸置きや黒糖などのたくさん配る用のギフトもありながら、器やシーサー、琉球グラスなどの引き出物や内祝いなどにぴったりなギフトまでバリエーション豊富。
おまけに、自分用のちょっとしたご褒美ギフトもついつい買ってしまうラインナップなのです。
ちょっとした贈り物や御礼の品こそ「センスいいね」と言われると嬉しいもの。
ここぞの時用に買いだめしておくのもいいかもしれませんね。
ギフトBOXなどもあるので、母の日や誕生日プレゼントなど、喜ぶ人の顔を思い浮かべながらセレクトするのもおすすめです。
県外の人に意外と人気なのが、沖縄のお線香だそう。
「沖縄のお線香ってこんななんだ!」とびっくりして買われる方も多いのだとか。
また、ゆいまーる沖縄は通販サイトもあります。
実店舗でもサイトに掲載しているものと同じ商品を扱っているため、オンラインでチェックしておいて、実店舗で買うという人も多いそうですよ。
4.地のものを大切に扱う豊かさを提供し続ける
写真は、沖縄で唯一、低温殺菌牛乳を作ることで知られる宮平乳業が、新たに開発したミルクハンドクリーム。
肌に優しく、しっとりするのにベタつかない、宮平乳業の新たな試みです。
こういった商品をいち早く販売するのも、ゆいまーる沖縄のもつ目利き力。
ゆいまーる沖縄 本店は今年で6年目を迎えますが(※2021年現在)、6年間を経て「沖縄の人が沖縄のものに関心を持ってくださる機会が増えたと感じています」と小谷さんは話します。
たとえば民具は、おばあちゃんの家に行けばいつもあったけれど、実は手間暇かけられた貴重なものだったと知ることで、最後まで丁寧に使うことに繋がる、ということも。
それぞれの商品を目利きし、価値を伝えていくことで、手土産やギフトだけでなく、沖縄の人が地元の魅力を再確認するきっかけになるのかもしれません。
そして観光客の方が、沖縄の“いいもの”をお持ち帰りになるお土産探しにも、おすすめです。
Photo&text:三好 優実
(取材:2021年5月)
\ おすすめプラン紹介 /
住所: 沖縄県島尻郡南風原町宮平652
電話番号: 098-882-6995
営業時間: 10:30-18:00
定休日: 第1・第3木曜日
駐車場: あり
店舗詳細URL: http://www.yuimarluokinawaweb.jp/