琉球銘菓 くがにやあ

那覇市国際通りから徒歩7分。

「壺屋やちむん通り」「平和通り商店街」「牧志公設市場」「のうれんプラザ」など、那覇のディープな観光スポットが点在する人気エリアに、「琉球銘菓くがにやあ」はあります。

琉球王朝時代から伝わる沖縄のお菓子「ちんすこう」や南ヨーロッパのお菓子をアレンジした「琉球ぽるぼろん」、沖縄を代表する伝統的な染色技法の1つ「紅型（びんがた）」のデザインが入った文房具などを販売しています。

さっそくお店に入ってみましょう。

＼ おすすめプラン紹介 ／

1.3年かけてたどりついた素朴な味わい「くがにちんすこう」

赤瓦と黄色ののれんが目印の「琉球銘菓くがにやあ」。

2010年に店主の新垣實さんが創業し、今年12年目になります。

以前より甘いものが好きだった新垣さんは、定年退職したらお菓子屋を営むのが夢で、特に「ちんすこう」を作りたいと思っていたそうです。

くがにやあは、それを見事に叶えたお店です。

※提供写真

元調理師の長男・新垣大陸さんと共に3年間で商品研究を重ね、全国の材料を取り寄せては試行錯誤し、ついに「くがにちんすこう」を完成させました。

「くがに」とは沖縄の方言で「黄金」を意味します。

「後世の宝となるような琉球のお菓子を沖縄から世界中に届けたい」という想いを名前に込めているそうです。

琉球王朝時代の原型である丸型のちんすこうにこだわり、味は甘さ控えめで素朴な味わい。

香川県讃岐の高級小麦粉「さぬきの夢2000」などを原料に用い、製造時に保存料や着色料を使用せず作り上げました。

今回取材を受けてくださったのは、執行役員で広報担当の新垣さん。

「全国のたくさんの小麦粉のなかで、食感や固さなど、弊社の目指すちんすこうの味を叶えてくれたのが『さぬきの夢2000』でした。自然の素材を使っているので、美味しく食べていただけますよ」と話します。

2.伝統的なちんすこうから南欧の伝統菓子アレンジまで！用途に合わせて選べるラインナップ

 では、「くがにやあ」の多彩な商品ラインナップを見ていきましょう。

※提供写真

創業時からのメイン商品「くがにちんすこう」。

第26回全国菓子博覧会で「金賞」を受賞した自慢のお菓子です。

甘さ控えめで、製造時に保存料や着色料などの添加物を使用していないので、素材の旨味が味わえます。

大箱（35個／2,332円）、中箱（24個／1,555円）、小箱（16個／1,036円～）、ミニ箱（10個／648円）があるので、贈り物から手土産まで用途に合わせて選ぶことができますよ。

小箱とミニ箱はカラフルなデザイン。

デザインは、新垣さんの妹で紅型（びんがた）作家の新垣優香さんが担当。

これまで「りゅうぎん紅型デザインコンテスト」で2年連続大賞を受賞のほか、数々の賞を受賞していて、百貨店、ホテル、ギャラリーなどでも作品を発表。

ホテルのロビーや教科書、大手企業などの装飾やデザイン、広告などとコラボレーションしてきたそうです。

こちらは、3種の味が楽しめる「3種詰め合わせ はーもにい 1,296円」。

「プレーン味」と、沖縄の粟国島の塩を使用した「塩味」、トルコ産の金の胡麻が入った「金胡麻味」の3種があります。

爽やかな柑橘類の風味がする「カーブチー味」のちんすこうも。

沖縄本島北部の柑橘類「カーブチー（沖縄在来種のミカン）」を1つ1つカットし、手作業でしぼって作っています。

こちらはイラストが可愛い「くがにちんすこうプチシリーズ453円（6個）」。

ほかにも塩味、黒蜜味があります。

料金が手頃なので、プチギフトなどに人気な商品だそうです。

「くがにやあ」のちんすこうには、ハート型ちんすこうもあります。

ぜひ探してみてくださいね。

ブライダルなどのプチギフトに人気だそうですよ♪

スペインの伝統なお菓子ポルボロンをアレンジした「琉球ぽるぼろん」。

サクッとした食感で、ホロッと溶ける口当たりが特徴です。

原材料は、沖縄県うるま市の特産ヤマン（山芋）、熊本産の米粉、宮崎県高千穂の無塩バター、イタリア産のオリーブオイルなど、こだわりの材料が詰まっています。

「くがにちんすこう」と同じく添加物は不使用。独自の製法で焼き上げています。

スペインでは「幸せを招く」と言い伝えがあるお菓子だそうで、新垣さんは「ブライダルや出産祝いの内祝いなどにぜひ！」とほほえみます。

 3.沖縄の伝統的な染色技法「紅型（びんがた）」を取り入れた文房具やバッグも！

店頭では、さきほど登場した紅型作家・新垣優香さんの商品も販売しています。

「マスキングテープ418円」は、お土産で買った沖縄の絵葉書を壁に貼るときなどに便利♪

こちらのマスキングテープ（770円）は、1枚ずつめくれるタイプ。

手紙などのアクセントに使えます♪

沖縄のお土産を長く楽しめますね。

お弁当がちょうど入るサイズの「紅型バッグSS 4,400円」。

いつものランチタイムがより楽しくなりそう！

こちらは「紅型ランプ 6,600円（ブルー／レッド）」。

ほっとした紅型の明かりが夜を照らしてくれます♪

紅型パネルもあります。

ホテルや企業などを装飾してきた新垣さんの紅型の世界を垣間見るこができますよ。

スタッフの里見さん、新垣さん、我那覇さん。

「琉球銘菓くがにやあ」は、2016年頃こちらの壺屋に移転し、現在スタッフ10名ほどで切り盛りしています。

取材を担当してくださった新垣さんは、創業者で代表取締役の新垣實さんの三女。

「ちんすこうは、沖縄の昔ながらの伝統のお菓子なので、売っているお店もたくさんありますが、弊社は最高級の素材を使って『ほっとする素朴で豊かな味わい』を作り上げました。

手土産やホテルなどで貰ったお菓子の味が忘れられなくて、『今までのちんすこうの味とちがうね～』と、お店にわざわざ買いに来る方もいらっしゃいます。

くがにちんすこうは、お客様がお客様を呼んで『口コミ』で広がったお菓子なんですよ」と笑顔で話します。

客層はおよそ20代～80代と幅広いそうで、華やかなパッケージだからか、女性客が多めだそうですが、商品によってファンが異なるとか。

「くがにやあ」の商品は、空港やホテル、スーパーなどでも各商品を販売しており、ネット注文も随時可能。

全商品販売しているのは、今回ご紹介した「琉球銘菓くがにやあ」の店舗のみ。

全国菓子大博覧会で金賞受賞し、高級素材でつくった素朴な味わいのちんすこう。

壺屋のやちむん通りを散歩がてら、ぜひ味わってみませんか？

Photo&text：小鍋悠

（取材：2022年7月）

＼ おすすめプラン紹介 ／