手つかずの自然があちこちに残る、沖縄本島北部のやんばるエリア。
本部町(もとぶちょう)の山あいにある「藍風(あいかぜ)」は、琉球藍染め工房と併設するカフェ&ギャラリーです。
沖縄の文化を感じながら、豊かな森の中で癒されませんか?
\ おすすめプラン紹介 /
1.沖縄の伝統を今に伝える琉球藍のブルー
古くから琉球藍の産地として知られる、本部町伊豆味(いずみ)の山あいに佇む「藍風」。
開放的なギャラリースペースには、職人の手から生み出された琉球藍染めの洋服やストール、アクセサリーなどの雑貨がセンス良く並んでいます。
鮮やかな青が特徴の琉球藍染めは、色の濃いものから薄いもの、グラデーションまで、同じ青でもさまざま。
まったく同じ色はひとつとしてありません。
美しい見た目や肌ざわりのよさだけでなく、染め重ねることで生地が丈夫になり、防虫・消臭効果も期待できるそうです。
元気な黄色は沖縄の代表的なフクギの草木染め。
フクギは漢字で「福木」と書き、「福を呼ぶ木」とも言われていて、お土産にもおすすめです。
天然素材から生まれる色は、使い続けるうちに少しずつ落ちて、経年変化を楽しめるのも魅力です。
作り手の温もりあふれる作品を直接手にとって、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。
伝統を継承しつつも、洗練された琉球藍に魅せられたという店主の荒木瑞枝(あらきみずえ)さん。
その指先は藍色に染まっていました。
もともと「藍風」は琉球藍染職人の城間さん夫妻が20年余り営んでいましたが、よいご縁があり、城間さん夫妻からお店を受け継ぐことに。
そして、以前のお店から内装などを一新し、荒木さんの感性も加わって「藍風」は2019年に生まれ変わったのです。
お店の裏にある畑で大切に育てられた琉球藍。
「藍風」では藍の葉から泥藍(どろあい)という染料をつくり、それに泡盛と木灰の灰汁(あく)を加えた「天然発酵建て」を行なっています。
時間と手間がかかるため、こうした昔ながらの技法で染めるのは今では珍しいのだそう。
また「天然発酵建て」に使われる木灰は、染料を煮るとき燃やした薪を利用するなど、何でも無駄にすることはありません。
琉球藍染体験もできるので、時間のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。
2.緑に包まれたテラスで過ごす静かな時間
太い梁に守られた、木の風合いが心地よい空間。
店内からも緑を眺めることができ、荒木さんの「ここにいるときだけは忙しい日常を忘れてくつろいでほしい」という想いが込められています。
目の前に琉球藍の庭が広がるテラス。
南国の植物が伸びやかに枝を張る風景にも心が和みます。
ハンモックに座ったり、横になったり、気の向くままに過ごして。
小鳥のさえずりや虫の声。
風が吹けば木々がざわめき、おいしい空気を運んでくれます。
時間の流れもゆるやかに感じるはず。
やんばる産の無農薬オリーブたっぷり「オリーブサルサのオープンサンド単品480円・ドリンクセット900円」。
サルサの爽やかさとオリーブの旨みが口の中いっぱいに広がります。
パンもやんばるのパン屋さんにお願いしているものだそう。
ほかにも土・日曜・祝日限定のランチ1,380円もおすすめです。
季節のフルーツを使った今日のケーキは「パッションフルーツのチーズケーキ単品480円・ドリンクセット900円」。
沖縄産パッションフルーツの甘酸っぱさとチーズがよく合い、コクのある味わい。
種のプチプチとした食感も楽しめます。
厳選された「オーガニック100%コーヒー」は、森林伐採をしないでつくられた環境と人にやさしいコーヒー。
香り高く、パンやスイーツとの相性も抜群です。
こだわりの料理やドリンクも、すてきなロケーションで味わえば、ひときわ思い出深いものに。
森の癒しのパワーを全身で受け止めましょう。
Photo&text:金城 絵里子
(取材:2020年11月)
\ おすすめプラン紹介 /
住所: 沖縄県国頭郡本部町伊豆味3417-6
電話番号: 0980-47-5583
営業時間: 11時〜17時(ラストオーダー16時30分)
定休日: 火曜日・水曜日(不定休あり)
駐車場: あり
座席: 約20席
店舗詳細URL: https://www.aikaze.okinawa