※2021年11月8日現在、こちらの店舗は休業中(再開時期未定)となっております。
沖縄を代表するお菓子メーカーとして知られる「ファッションキャンディ」。
その看板商品といえば、沖縄お土産の大定番「ちんすこうショコラ」です。
一度は口にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
そんな「ファッションキャンディ」の本店が本島中部の宜野湾市(ぎのわんし)にあると聞きつけ訪れてみました。
1. 地域に根ざして45年以上、沖縄老舗のお菓子屋さん「ファッションキャンディ」の歩み
那覇空港から北上して車で約25分。
国道58号線の真志喜(北)交差点から一本裏道に入ったところにある大きな建物が「ファッションキャンディ 宜野湾本店」です。
南国の植物で彩られた入口はスロープを備えたバリアフリーで、やさしいお店づくりをしています。
「ファッションキャンディ」は創業者の知念律子(ちねんりつこ)さんが、1975年に開催された「沖縄国際海洋博覧会」のアメリカ館にブース出店しませんかとの依頼を受け、わずか25,000円の資金と大きな夢を胸にスタートさせました。
最初の商品はお菓子やおもちゃを包んでレイ(首などにかける装飾品)にしたキャンディ・レイ。
沖縄土産として大ヒットし、1979年「有限会社ファッションキャンディ」が設立されました。
1989年にはチョコレートの製造をスタート。
沖縄のパイナップルやマンゴーなどのトロピカルフルーツから着想を得たチョコレートを次々と商品化し、事業も拡大していきました。
琉球王朝から伝わるお菓子にオリジナリティーを加えた「琉球エレガンス」をコンセプトに、1996年、宮廷菓子のちんすこうとチョコレートを組み合わせた「ちんすこうショコラ」が誕生。
それから四半世紀、「ファッションキャンディ」は歴史の香るお菓子を現代のライフスタイルに合わせた、時代を超えて愛されるお菓子づくりに挑戦し続けています。
人気のお菓子を紹介してくれた店長の金城杏菜(きんじょうあんな)さん(写真中央)とステキな笑顔のスタッフの皆さん。
販売を通して「ファッションキャンディ」のお菓子づくりへのこだわりを伝えています。
気になる商品があれば気軽に声をかけてみてくださいね。
2. ちんすこうの概念を変えた!大人気お菓子「ちんすこうショコラ」
琉球王朝時代から伝わる伝統菓子のちんすこうにチョコレートをコーティングした「ちんすこうショコラ(袋入り)322円」。
女性や子どもに人気のマイルドなミルクチョコと、男性にもおすすめのちょっぴり苦味のきいたダークチョコがあり、サクッと焼き上げられたちんすこうとチョコレートのハーモニーが楽しめます。
配るときに便利な個包装なのもうれしいです。
金城さんは「プレーンタイプのちんすこうに飽きてしまったという地元のお客様からも好評で、観光のお客様からも、ちんすこうが苦手だったけれど、これならチョコレートと一緒だから食べやすいとおっしゃっていただくことが多いんですよ」と教えてくれました。
宜野湾市の隣の浦添市(うらそえし)にある工場は、衛生管理上見学はできませんが、その様子を本店に展示された写真で見ることができます。
暑い沖縄ではチョコレートの製造は難易度が高いそうですが、徹底した温度管理を行い、丁寧にテンパリングしたチョコレートを使用することで、その美しさとおいしさを実現しています。
定番のダークとミルク以外にも、ストロベリーやブラックココア&ホワイトチョコなどの季節限定や、沖縄産の塩を使ったハートや花の形の可愛い商品もおすすめです。
建物の2階以上にはお菓子の工房や事務所があり、お客様からの「こんな味のちんすこうショコラが食べたい!」との声に応えられるよう、商品開発に日々取り組んでいます。
3. ケーキやフィナンシェなど豊富なラインナップも魅力
紅芋やシークワーサー、たんかん、黄金芋といった沖縄県産素材にこだわった「おもろ(6個入り972円〜12個入り1,728円)」は素材の風味を生かした餡と香ばしいパイ生地に、コクのあるクリームチーズをサンド。
しっとり焼き上げられ、優しく素朴な味わいが口いっぱいに広がります。
少しずつ色々試してみたいという方にはバラ売りの「おもろ1個151円」もあります。
今までにないポップなパッケージの「ぱ」と、2020年に発売開始された「べ」のフィナンシェ。
「ぱ」は石垣産のパイナップル、「べ」は沖縄県産紅芋の「ちゅら恋紅」を使用。
しっとりとした食感で食べた瞬間、風味豊かな甘い香りに包まれます。
各10個入り1,080円、バッグタイプは「ぱ」3個入り378円・「べ」4個入り540円です。
プレーンとチョコから選べる「沖縄産たんかんパウンドケーキ880円」。
たんかんのピューレが上にも生地の中にもたっぷり使われ、たんかんとバターの風味が存分に楽しめるリピーターの多い逸品です。
4. 沖縄のフルーツから泡盛まで県産素材にこだわったショコラ
沖縄本島と離島を含めた酒造所の46銘柄が揃う「泡盛BONBON」。
ダークチョコレートの中に泡盛シロップを閉じ込めた贅沢なチョコレートボンボンです。
香り高い泡盛に、沖縄の太古の地層に封じ込められたミネラル豊富な古代海水と、沖縄県産のきび糖を合わせたシロップは、コク深くまろやかな甘さに仕上げています。
それぞれの泡盛ボトルのラベルがそのままパッケージになっており、これだけの数を一度に見ることはほとんどないので圧巻!
沖縄では聞き馴染みのある「久米島の久米仙」や「残波」「菊の露」(1個238円)などの銘柄が人気なのだそうです。
珍しい銘柄なら日本最南端の有人島の波照間島でつくられる「泡波」。
製造量が少なく幻の泡盛とも呼ばれているのでショコラで気軽に楽しめるのはうれしいですね。
46銘柄からランダムに入ったセットは2個入り702円〜20個⼊り5,616円まで。
もちろん自分で好みの銘柄(1個238円)を選んでセットをつくることもできます。
全制覇できちゃう木箱入りの豪華な48個入り14,040円もあります。
「古酒泡盛BONBONショコラ」は⻑期熟成された古酒10銘柄を厳選した、まさに⼤⼈のスイーツです。3個入り1,134円〜10個入り3,240円。
もちろん食べた後の車の運転は厳禁。
また子どもが食べないようどうかご注意くださいね。
宝石のようにきらきら輝くショコラ(1個194円〜410円)。
一粒一粒にショコラティエの技が光っています。
県産のシークワーサーやドラゴンフルーツなどのトロピカルフルーツを使用したアイテムが期間限定で並ぶこともあります。
お店の奥にあるアトリエでは、パティシエがケーキやパンをつくる様子をガラス越しに見ることができ、また見学はできませんが、上の階にある工房では「沖縄産たんかんパウンドケーキ」などの焼き菓子や「泡盛BONBON」などのショコラがつくられています。
1975年の創業以来、地域に根ざしたお菓子メーカーとして第一線を走る「ファッションキャンディ」。
その魅力がぎゅっと詰まった宜野湾本店を訪れれば、愛され続けている理由がきっと分かるはずです。
Photo&text:金城 絵里子
住所: 沖縄県宜野湾市大山2-21-22
電話番号: 098-890-1900
営業時間: 10時~19時(イートインラストオーダー18時)
定休日: 月曜日
駐車場: あり
店舗詳細URL: https://www.fashioncandy.co.jp