ダイビングやシュノーケリング、SUPなどのマリンアクティビティも人気ですが、沖縄旅行の思い出に“琉球ガラス体験”はいかがでしょうか?
平成10年に沖縄県の伝統工芸品に認定された琉球ガラスは、ぽってりとした厚みや温かみが感じられるフォルム、涼しげな気泡…
他のガラスにはない独特な風合いが魅力です。
\ おすすめプラン紹介 /
1.琉球ガラス体験で、カタチに残る沖縄の思い出
吹きガラス体験ができる工房は沖縄県内に何ヶ所かありますが「アットホームな雰囲気で和気あいあいと楽しみたい」という方におすすめしたいのは、読谷村にある「琉球ガラス工房 雫」です。
琉球ガラス体験は予約制。
当日電話での申し込みも可能ですが、観光シーズンは1週間前までに予約をするのがおすすめ。
ご予約は、以下のリンク(沖楽)からお申し込みください。
琉球ガラス体験は、作りたいグラス(ロックグラス、丸グラス、タルグラス、ロンググラス、タンブラー、ジョッキグラスなど)を選んだらスタートです。
窯からガラスを吹き竿に巻き取り、竿の反対側から息を吹き込んでガラスを膨らませ、グラスの口元を広げ、竿から切り離したらグラスの完成(難易度の高い工程は、職人にお任せを)です。
所要時間は15分ほど。
人気スポットやカフェ巡りで忙しい観光の合間でも体験することができますね。
マリンスポーツと違い、季節やお天気に左右されないのも嬉しいポイントです。
熟練した職人がしっかりとサポートしてくれるので、初めての方も不器用な方もご安心を。
カップルはもちろん、ご友人やファミリー、おひとり様でも楽しめる体験です。
2.夫婦で営む小さなガラス工房
琉球ガラス工房 雫を営むのは、兼次 侃公(かねし なおき)さん、たかえさんご夫婦です。
ガラス歴はもう30年以上という侃公さんは、中学生の頃から「早く働きたい」「将来は料理人になりたい」と思っていたそうです。
そんな侃公さんは中学校を卒業後、高校に入学したものの1年で退学。
仕事が見つかるまでの間、貯金をするために叔父さんのガラス工房でアルバイトを始めました。
1、2年で辞める予定で始めたアルバイトでしたが、月日が経つごとに少しずつ出来る仕事の幅が広がり、だんだんとガラスを作ることが楽しくなっていったと言います。
さらに腕を磨くため、侃公さんはさまざまな琉球ガラス工房で修行を経験し、2015年に独立。
琉球ガラス工房 雫を開業しました。
「修行時代に、あるテレビ番組でガラス特集が放送されていたんです。
『こんな作り方があるんだ!』と驚きました。当たり前が壊された瞬間でした。
琉球ガラスの作り方が自分の中では常識でしたし、その当時はインターネットも今のようには普及していなかったので、琉球ガラス以外のガラスについての知識は持っていなかったんです。
番組を見て『ガラスってこんなにも可能性があるんだ』と思いました」
「雇われている限りは、本当に自分が作りたいモノは作れない」ということに気がついた侃公さんは、独立を決意したと言います。
「修行時代に学ばせていただいたおかげで、自分の工房を持つことができました」
3.トンボ玉のアクセサリーで顔まわりが一気に華やかに
奥様のたかえさんはガラスに携わって15年以上。
主に、模様の入ったガラス玉「とんぼ玉」を使ったアクセサリーの制作を担当しています。
光の角度によって異なる輝きを放つとんぼ玉のピアスは「顔まわりをパッと明るくしてくれる」と女性から人気です。
4.日常使いにもプレゼントにもピッタリ。人気の琉球グラス
こちらは併設するショップで購入することができ、その他にも琉球グラスや風鈴、一輪挿しなどが並んでいます。
グラスは、時間とともに色合いが変化する海を表現した「深海」、工房の近くで見られる植物をイメージした優しい色合いの「泡花」、そして天の川を表現した「てぃんがーら(沖縄方言で天の川を意味します)」の3シリーズがあります。
ステンドグラスや万華鏡のような幻想的な美しさを放つこちらのグラスは「てぃんがーら」シリーズ。
沖縄の植物「ランタナ」「ガジュマル」「ヒスイカズラ」「マングローブ」からインスピレーションを得て作り出した侃公さんのオリジナル作品です。
光に透かして見てみると、色と模様がよりくっきりと浮かび上がるように見え、神秘的な美しさにうっとり。
しっかりとした厚みがあり丈夫なので普段使いにもぴったりですが、大切な方へのプレゼントや、お世話になっている方へのギフトにも相応しいグラスです。
昨今、伝統工芸職人の後継者不足が問題になっていますが、琉球ガラス職人も状況は同じだそうです。
「観光客から人気の琉球ガラスですが、地元の方たちにも琉球ガラスの魅力を知ってもらいたいですし、使っていただきたいです」と兼次さんご夫妻。
今後は後継者育成のための活動も始めていくそうです。
今までは“沖縄土産”という立ち位置にあった琉球ガラスですが、普段使いや来客用としても使いやすく、大活躍すること間違いありません。
あなたの日常に、琉球ガラスを取り入れてみませんか?
Photo&text:舘 幸子
(取材:2022年8月)
\ おすすめプラン紹介 /
住所: 沖縄県中頭郡読谷村宇座299
電話番号: 098-989-7643
営業時間: 10:00〜17:00
定休日: 日曜日
駐車場: あり
店舗詳細URL: https://www.instagram.com/sizuku_glass/