沖縄本島北部・本部町(もとぶちょう)にある新垣(あらかき)ぜんざい屋。
ぜんざい一筋で、地元の人たちに愛され続ける老舗のぜんざい店です。
創業当時から変わらない「氷ぜんざい」をいただきます。
1.創業70年以上。昔から変わらないおいしさ
新垣ぜんざい屋は本部町営市場(もとぶちょうえいいちば)の向かいにあります。
近年は観光客にも大人気で、特に夏場はたくさんのお客さんで賑わう有名店に。
お隣には同じく大人気の老舗沖縄そば店「きしもとそば」があります。
大きなブーゲンビリアが印象的な創業当時の写真。
当時はぜんざい以外にみぞれやオキコパン、コーヒーなども販売していて、お客さんの大半は地元の学生さんだったのだそう。
食券機で食券を購入します。
食券機にはたくさんボタンがありますが、よく見るとメニューはぜんぶ「氷ぜんざい」!
一人前から20人前まで。
人数分の食券ボタンを選んで購入くださいね。
まるで雪山のように見事な三角の山盛りのかき氷。
削りたてシャリシャリ氷の中には、先代から受け継がれてきた金時豆が隠れています。
中には大粒の金時豆がたっぷり。
お豆はコクがあってやさしい甘さなので、くどくなくて食べやすい!
ランチを食べた後でもぺろっと食べられます。
2.ぜんざいの肝となる「金時豆」は“薪窯製法”で
2代目店主の新垣さんに、おいしいぜんざいができるまでを見せてもらいました。
金時豆は豆の大きさが均一になるよう選定し、小さすぎる豆は取り除いているのだそう!
お砂糖は沖縄県産のザラメを使用しています。
創業から変わらず、薪窯(まきがま)製法で毎日大量の豆を炊き上げています。
日中の窯炊き作業は、とにかく暑さとの戦い。
火加減をチェックしながら、12時間以上かけてじっくりと豆を炊きます。
4寸サイズの巨大なシンメーナービ(鍋)で、バケツ3つ分(約150食分)の金時豆を炊き上げます。
豆がやわらかく煮えてからザラメを投入。
そうすることで豆が締まり、芯まで味がしみ込んだおいしい豆に仕上がります。
3.シンプルイズベスト!昔ながらの氷ぜんざい
炊いた後さらに一日寝かせて、中まで味がしっかりしみ込んだ金時豆。
ほどよくとろみがあり、氷と一緒に食べたときにバランスがよく、さらに氷が溶けた後もおいしく食べられるように仕上げています。
器に金時豆をたっぷりとそそいだら、慣れた手つきで氷がどんどん積みあがっていきます。
2~3分ほどであっという間に美しい氷ぜんざいの完成!
氷が溶けないうちにいただきましょう。
長テーブルといすが並ぶ、温かみある店内。
特におやつタイムの14時~15時頃は混み合い、16時頃に売り切れてしまう日もあるそうなので、ご来店の際はお早めに。
ぜんざいはテイクアウトもできるので、やんばるドライブで小腹が空いた時のお供にもおすすめです。
Text:花城 綾子
Photo:松本 佳恵
(取材:2023年6月)
住所: 沖縄県国頭郡本部町渡久地11−2
電話番号: 098-047-4731
営業時間: 12:00〜18:00(※売り切れ次第終了)
定休日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日が定休)
駐車場: あり(建物裏手に6台)
座席: 25席
喫煙: 禁煙