泡盛ガチャにライスウイスキー、旅する泡盛など、ユニークな話題に事欠かない「久米仙酒造」。
おいしいだけじゃない泡盛の魅力を積極的に発信し続けています。
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1. 業界横断!泡盛ガチャって?
「泡盛ガチャ」を知っていますか?
ガチャは「ガチャポン」のことで、泡盛ガチャはその名の通り開けてみるまでどんな泡盛が入っているのか、中身がわからない福袋的企画です。
このキャンペーンを行っているのが、創業1952年の泡盛メーカー、「久米仙酒造」です。
久米仙酒造は「豊かな今と未来をつくる 一歩進んだ酒づくり」をモットーに、新しい挑戦を繰り返しています。
発売当時、大きな話題を呼んだ泡盛ガチャもそのひとつ。
「泡盛ガチャは、弊社の創業記念日に日頃の感謝を込めて企画しました。新型コロナウイルス感染拡大が続く中で、少しでも沖縄に注目が集まって、泡盛業界も元気になってほしいという想いを込めています」と話すのは、通販事業部の三木田樹紀さん。
1万円のガチャで最大3万円分の泡盛が当たるとあって大反響。
これまでに数回キャンペーンを行っていますが、期間終了前に毎回完売してしまうほど人気です。
https://instagram.com/kumesen1952
人気の秘密はお得感だけではありません。
なんと、久米仙酒造以外の酒造所の泡盛も入っているという太っ腹ぶり!
「沖縄と泡盛業界を盛り上げようと、業界を横断した前代未聞の企画になりました。第二弾から宮古島編として、島内の6つの酒造所さんに協力してもらいました。宮古島以外ではめったに手に入らないレアな泡盛もそろえました」
限定300セットの商品は、県内だけでなく全国からも購入申し込みがあったそうです。
「協力してくださった泡盛酒造所さん、泡盛ファンの皆様のおかげで大反響です。その後も石垣島編、やんばる編と、毎回テーマを決めて、企画に賛同してくださる泡盛酒造所に協力してもらっています」と三木田さん。
久米仙酒造の熱い想いが泡盛業界を盛り上げます。
2022年12月には第5弾泡盛ガチャを販売。
今回は「泡盛マイスター編」と銘打って、泡盛マイスターが選んだおいしい泡盛を厳選しています。
実際に試飲した三木田さんや社員の皆さんも「おいしい!」と太鼓判を押す銘酒ぞろい。
今回も予約段階から好評で、なんと通常販売開始からわずか5日で完売しました。
2. 沖縄だから製造できたライスウイスキー
久米仙酒造の魅力は泡盛ガチャにとどまりません。
歴史を遡れば、1987年に発売した「久米仙グリーンボトル」(終売)も業界初。
透明な2~3合瓶が主流だった時代に、おしゃれなイメージのエメラルドグリーンの四角い瓶を発売し、瞬く間に人気になりました。
ほかにも、樫樽貯蔵でウイスキーのようなほんのり琥珀色が美しい「奴樽蔵(やったるぞう)」(休売)、2008年発売のリキュール「泡盛コーヒー」など話題性のあるお酒を次から次へと販売してきました。
松村 和幸工場長イチオシの「久米仙グリーンボトル」。
他にはないボトルデザインと、あっさり飲みやすい泡盛で人気になりました。
グリーンボトルは現在製造していませんが、中身は環境に配慮した紙パックに形を変えて販売中。
ほかにも歴史がある泡盛の数々、見覚えがある方もいるのでは。
古酒を含む泡盛やウイスキー、「シークワーサーサワーの素」などリキュールも含め、たくさんのお酒を製造販売している久米仙酒造。
業界の枠にとらわれない自由な発想と、それを実現する職人たちの確かな技術力が会社を支えています。
そして今話題なのが、ライスウイスキー。
沖縄でしか造れない希少なウイスキーは、樽の香りと深み、米の甘み旨味が融けあった唯一無二の味わいなのだそう。
通販事業部の古藤 潤課長も大好きな「沖縄BLUE 8年」(左)。シックな装丁で贈り物にもぴったりです。
製造部の松村 和幸工場長と、通販事業部の古藤 潤課長に詳しく伺いました。
「『沖縄BLUE 8年』は、沖縄独自の技術である泡盛古酒の製造法を生かした、新時代のウイスキーです。泡盛古酒の熟成し続ける性質を受け継いでいて、バーボン樽で貯蔵・熟成することで甘く華やかな樽香と、お米のまろやかな旨味が融合しました」
現在、モルトを原料にしたスコッチウイスキーだけでなく、小麦原料のアイリッシュウイスキーや、コーン由来のアメリカウイスキーなど、さまざまな穀物を原料にしたウイスキーが世界中で楽しまれています。
「こうした時代の流れを見据え、米を原料に、世界においしいと言ってもらえる沖縄のウイスキーを目指して、『沖縄BLUE 8年』を造りました」
松村工場長によれば、ライスウイスキーは沖縄の温暖な気候があってこそ完成するそう。
「亜熱帯気候では通常のウイスキー熟成より風味が深まり、味わいは濃縮されます。亜熱帯気候での樽熟成、泡盛古酒独自の熟成し続ける性質、この二つがそろった沖縄でしか造れないウイスキーなんです」
「沖縄BLUE 」は久米仙酒造のオンラインショップや県内のリカーショップなどで購入できますが、おすすめは今年6月に那覇空港内にできたばかりの久米仙酒造ウイスキーBAR「OKINAWA BLUE(オキナワブルー)那覇空港店」。
那覇空港3階JAL側のチェックインロビー裏手に、沖縄生まれのライスウイスキーがいただけるショットバーとしてオープンしました。
泡盛酒造所が単独で空港に本格バーを出店することは泡盛業界初の試み。
店名はもちろん、久米仙酒造自慢のライスウイスキーの名前が由来です。
https://www.instagram.com/okinawablue_naha_airport/
男女問わずおひとり様でも立ち寄りやすいカウンター席がうれしいですね。
こちらでまず飲んでほしいのは「3種飲み比べ」。
ライスウイスキー「沖縄BLUE 8年」、ホワイトオークの新樽で約3年寝かせた「沖縄BLUE 43度」、樽貯蔵前のフレッシュな「NEWMAKE(ニューメイク)」が少量ずついただけるセットです。
「OKINAWA BLUE Premium Selection 沖縄ウイスキー おためし3本セット」も好評販売中!
「沖縄BLUE」の味見をしたい方、沖縄の楽しい思い出にひたりたい方、空港でのんびりしたい方、ぜひ立ち寄ってみてください。
3. さまざまな泡盛を楽しもう
スタンダードな泡盛からライスウイスキーまで幅広いラインナップの久米仙酒造ですが、注目株といえば「旅する泡盛」と「爆誕50」もおすすめ。
「コロナ禍で沖縄に旅行に来れないなら、泡盛が会いに行くのはどうだろう」。
そんな発想から、「旅先で出会ううまいものをさらにおいしく楽しむためのお酒」をコンセプトに、日本各地のご当地グルメにあう泡盛を目指したのが「旅する泡盛」シリーズです。
第一弾は沖縄との縁も深い横浜に注目。
横浜名物のシウマイにあう味わいをとことん追求した泡盛は、一緒に味わってこそ真価を発揮します。
「シウマイを口に放り込んでから、ぬる割りの『旅する泡盛』を流し込んでください。香りが開いた泡盛がシウマイの味をより引き立たせ、豚の甘みが口いっぱいに広がります」と三木田さん。
お湯割りではなく、40度程度のぬるめのお湯で割る飲み方がいいのだそう。
「第二弾、第三弾も企画中ですので、次はどこに泡盛が旅に行くのか楽しみにしてください」
もうひとつ、こちらも今年の夏に発売したばかりの「爆誕50」を紹介します。
「爆誕50」は久米仙酒造の新商品で、三木田さんいわく「高度数泡盛で熟成成分がたっぷり入った、どっしりした濃厚な味わいが特徴の泡盛です。生粋の泡盛好きにはたまらない、うますぎる新酒ですよ!」とのこと。
実は公式販売前に泡盛ガチャ第四弾のやんばる編・シークレット商品として界隈を騒がせたこともある、話題のニューフェイスです。
シンプルで力強いボトルからも、味のキレがうかがえます。
キャッチコピーは「グルメがほれこむうますぎる新酒」。
新酒とは思えないほど甘さがきわ立ち、濃厚なのにすっきり飲める泡盛です。
「独自製法で泡盛業界の常識を打ち破るおいしさを実現しました。洗練された上質な味わいで、通常の高濃度泡盛ともまた違う味わいが楽しめます。まずはストレートで素の味を味わっていただき、それから炭酸割りで飲んでください。炭酸で割っても米の甘さがしっかり感じられて、すっきりしているのにうまみがあります」
食事にもあうほか、薄くのばしてゆっくり味わうのもいいそう。
試飲した社員がその場で惚れ込んでしまうほどおいしい「爆誕50」、泡盛好きなら一度は飲んでほしい銘酒です。
次々と話題性がある泡盛づくりにチャレンジし続ける久米仙酒造。
沖縄の宝である泡盛を大切にし、その素晴らしさを世界に広めることで、泡盛業界も沖縄ももっと元気にしたい。
そんな理念のもと、日々泡盛のすばらしさ、楽しさを発信し続けます。
これからも久米仙酒造から目が離せません。
(取材:2022年11月)
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