今や沖縄のご当地グルメの1つとなった「タコライス」。
ご飯の上にタコスの具であるミートやチーズ、レタス、トマト、サルサソースをのせて食べる沖縄のローカルフードです。
那覇空港近くの「豊見城(とみしろ)タコライス」では、和食シェフ20年の経験を持つ店主の照屋常次(てるや・じょうじ)さんが、地元の素材を使ったこだわりのタコライスを作っています。
定番の「タコライス」からアレンジメニューの「ソーキタコス」、「ソーキタコライス」、「たっぷりタコライスのラクレットタコライス」まで、メニューは多彩な面々。
那覇空港の行き帰りにサクッとタコライスを食べたい方にオススメのお店です♪
1.沖縄観光での立ち寄りにもわかりやすい立地と、老若男女がゆったり過ごせる店内
那覇空港自動車道の豊見城(とみぐすく)・名嘉地(なかち)ICを出て、名嘉地交差点を右折すること450m。
那覇空港から近く、瀬長島や「イーアス沖縄豊崎」、「豊崎海浜公園」など観光スポットが点在する人気エリアに「豊見城タコライス」があります。
お店は、外からパッと見てもわかりやすい赤白カラー。
これはタコライスの「白いご飯と赤いソース」をイメージしており、店内も赤と白が基調となっています。
店内に入ると、イスや扇風機までも赤色!長椅子ソファがあるのは、タコライス店ではなんだか珍しい?!
「そうなんです~。ウチはチェーン店みたいにお客さんがたくさん入れるわけじゃないから、ゆったり座ってほしくて。観光客も地元の人も、赤ちゃんから年配客まで幅広く来店されますが、女性客に好かれているのか、女性客だけで店内を埋め尽くすときもあります(笑)」と店主の照屋さん。
お子様連れも安心なベビーチェア。
小さい子供と一緒に入れる飲食店を探している観光客はきっといるはず!
シークヮーサーの酸味がきいた甘口のサルサソースもあるので、お試しあれ♪
2.ソーキや地元沖縄産の野菜、豚肉を使ったオリジナルメニューが続々!
2日かけてスパイスでゆっくり炊いてあぶったソーキ(豚のあばら肉)をのせた「ソーキタコライス690円」。
1番の人気メニューで、特に男性客に人気だそうです。
お店でタコライス、タコス全般に使っているミートは、沖縄産やんばる豚とカナダ産合いびき肉の自主ブレンドミート。
レタスやトマトも、できるだけ地元豊見城市や沖縄県産の新鮮野菜を使っています。
タコスバージョンもあります!サクッと手軽にタコスでソーキを味わえる「ソーキタコス490円」(2P)。
タコスも食べたいけど、ソーキも食べたいという方向け。
ハーフサイズのベジタコライスとタコス(1P)、ドリンクがセットになった「豊見多幸(とみたこ)セット790円」。
ちょっとずつ色々食べたい!という方はぜひ!
メニュー名にある「多幸」にはタコライス、ご多幸という意味が込められており、「来店するお客さんがタコライスを食べてたくさん幸せになってほしい」、「たくさんの幸せが舞うお店になるように」という照屋さんの想いが詰まっています!
女性に人気なヘルシーメニュー「たっぷり野菜のラクレットタコライス770円」。
たっぷりの野菜とアボカドがのっているタコライスに、花畑牧場(北海道)の熱々とろりとしたラクレットチーズをかけて食べるタコライスです。
インスタ映え、間違いなし♪
3.料理を引き立たせるこだわりの自家製ブレンドスパイスとチーズ
店主の照屋さん、実は「スパイス香辛料アドバザー」と「チーズソムリエ」。
タコス、タコライスで使用するミートには、店主が14種類ほどのスパイスを独自にブレンドしたものが使われており、臭みがないあっさり味で香り高いミート。
チーズも、国産とフィンランドのチーズ、ニュージーランドのチェダーチーズをお手製でブレンド。
タコライス、タコスに欠かせないサルサソース。
玉ねぎ、パプリカ、ハラペーニョ、シークヮーサーなどにオリジナルブレンドしたスパイスを入れた自家製サルサソースです。
「ウチは2016年の5月にオープンしたのですが、最初はサルサソースに手をつけないお客さんもいて、残されて悲しかったんです。だから、お客さん自身が0辛~4辛の辛さの度合いから選べるシステムにしました!」と照屋さん。
現在、注文時にカウンターで甘口か辛口どちらかのサルサソースを選んでもらっているそうで、辛いのが好きな人はサルサソースを追加注文したり、テーブルのブレンドスパイスやタバスコをかけて辛さを調整することができます。
トッピングもたくさんありますよ♪
店主がクミン、オレガノ、ブラックペッパーなどのスパイスを独自にブレンドした「豊見多幸スパイス」。
客席のテーブルに置かれているので、タコスやタコライス、ポテト、クラムチャウダーに自由にかけて召し上がれ~♪
400円(50g)で店頭販売もしていますので、おうちごはんの万能七味としてお土産にもどうぞ!
店主の照屋常次さんと奥様の千鶴(ちづる)さん。
常次さんは、和食会席料理のシェフ経験が20年ほどあり、そのお店の経営も約25年の経験者。
ある日ふと全く違う世界をやってみたくなり、2016年に「豊見城タコライス」をオープンしたとか。
「(沖縄本島)南部にあまりタコライス専門店がなかったので、立ち上げました。タコライスもタコスも、何十年も特に著しい進化がなかったと思うんです。だから南部から新しいタコライスのイメージを発信したくて、はじめました」と常次さん。
以前よりタコライスは好きでいろいろと食べてきたそうですが、調理経験はゼロ。
和食のコース料理でお客さんの「ストーリー」を考えて調理をしてきた常次さんにとって、タコライス・タコスのアラカルト料理で「一品勝負」をするのは、最初は慣れるのにとても難しかったそう。
それでもやはり、前職の20年の調理経験はゼロになることはなく、味のこだわり方、素材の下処理、仕入れの仕方など、このお店でやっていること全てに前職の経験がいきていると言います。
「『タコライス』はまさにパワーランチ。土木系の仕事の人がサッと食べられる大盛り料理から女子会まで利用できるし、テイクアウトもできてオールマイティで便利。これからも、観光客も地元客も楽しめるタコライスをつくっていきます」と常次さん。
「ウチの主人は、職人肌。こだわりのためにぶっ通し働き、妥協をしない人です。体に気を付けながら頑張れるよう、スタッフとともに支えていきたいです」と、奥様は笑顔で話します。
◆おまけ
お店の外に設置しているテラス席は先着1席。日が落ちる夕方頃が狙い目♪
Photo&text:小鍋悠
(取材:2021年8月)
住所: 沖縄県豊見城市字名嘉地314
電話番号: 050-1066-6901
営業時間: 11:00〜21:00(20:30L.O.)
定休日: 不定休
駐車場: 4台
座席: 全22席
喫煙: 禁煙
その他: テイクアウト有/LINEで注文OK
店舗詳細URL: http://www.tomitaco.com/