那覇空港から車で約50分、沖縄本島中部にある沖縄市コザ。
近くに米軍基地があるため、沖縄文化とアメリカ文化がチャンプルー(混ぜこぜ)された独自の文化が魅力です。
異国情緒あふれる街に数あるタコス屋の中でも、特に訪れてほしいのが老舗中の老舗「チャーリー多幸寿(タコス)本店」です。
1.沖縄の歴史と食文化が感じられる空間
開放的な白いアーケードと、緑豊かな広い遊歩道がシンボルのパークアベニュー通りにある「チャーリー多幸寿(タコス)本店」。
1956年、沖縄がまだアメリカ統治下にあった時代に、「Aサインレストラン」としてスタートしました。
「Aサインレストラン」とは、米軍公認の飲食店だけに与えられた営業許可証のことで、「Approved(許可済)」の頭文字に由来しています。
沖縄の歴史が感じられる老舗の証です。
創業者のチャーリーさんは、現店長の勝田さんのお父さん。
名前はアメリカ人も呼びやすいようにと付けたニックネームです。
チャーリーさんはお店をオープンする前に、沖縄で初めて認定されたAサインレストランの1号店で働いていました。
そのため、オープン当時は、ステーキからデザートまで並ぶ、いわゆるアメリカンレストランだったそうです。
2.皮から手作りのタコスと、チャーリー流のタコライス
アメリカンレストランの中でも特色のあるメニューを出そうと、お店ではオープン当時からタコスを提供していました。
そのタコスが大評判になり、時代の流れとともに、今のタコス専門店へと形を変えたそうです。
一番人気の「タコス(一人前3ピース)」は、店内で皮から手作りしています。
本場メキシコのソフトな皮と、アメリカのパリッとした皮のちょうど中間のような、表面はパリッと香ばしく、中はもっちりとした食感がクセになるおいしさです。
具は、ビーフとチキン、ツナから選べます。
一人前3ピースをすべて異なる具で注文して、全3種を食べ比べするのもおすすめ。
オリジナルのホットソースも食欲を刺激します。
タコスの皮が売り切れたときに、まかないメニューとして生まれたのが「チャーリーライス(タコライス)」。
タコスの具をご飯と一緒に食べたいという、お客さんからの要望にも応える形で提供をはじめました。
赤身のおいしさを引き出したビーフに、チェダーとナチュラル2種のチーズをトッピング。
ご飯は火力の強いガス窯で炊くことで、粒が立ってふっくらしています。
ソースは、ピリ辛のスパイシーと、辛みのないマイルド、ふたつを混ぜたミックスから選べるのもうれしいところ。
3.半世紀以上、地元の人に愛される沖縄グルメの名店
昔から変わらない落ち着いた空間は、ノスタルジーな雰囲気たっぷりです。
テーブルや椅子などの家具も味わいのある年代物。
はじめにカウンターで注文をするシステムです。
壁にはお客さんからお店への温かなメッセージが貼られています。
中には、30年ぶりに店を訪れた外国人の方もいるそうですよ。
「毎日、県内外からたくさんのお客さんが来店されて、笑顔でおいしいと言ってくれます。自分たちが作った料理を長年愛してくださって、とても感謝しています」と店長の勝田さんはいいます。
昔ながらの沖縄の雰囲気と味が楽しめる数少ない老舗。
訪れれば、皆さんから愛されている理由がよく分かるはずです。
沖縄旅行でのレンタカードライブの際に、ぜひ訪れてみてくださいね。
Photo&text:金城 絵里子
(取材:2019年11月)
4.【編集部追記】チャーリー多幸寿(タコス)国際通り店もあります!
「あー‼食べたかったなぁ。。でも時間がないや。。。」
そんな方にも朗報です♪
那覇空港近くの国際通りには、チャーリー多幸寿(タコス)国際通り店があるので、沖縄旅行最終日のお土産ショッピングの際のランチにおすすめです!
◆チャーリー多幸寿(タコス)国際通り店
住所:那覇市松尾1-3-4 2階
電話:098-861-9995
営業時間:11:00〜21:00
ぜひ沖縄発ローカルグルメの代名詞をご賞味ください♪
住所: 沖縄県沖縄市中央4丁目11-5
電話番号: 098-937-4627
営業時間: 11時~19時30分(土・日曜・祝日は21時まで)
定休日: 木曜(祝日は営業)
駐車場: 共同駐車場あり
その他: ※新型コロナにより、営業時間や定休日等が変更になっている場合があります。来店される際は店舗にご確認ください。