スコーン好きには「ザクザク派」と「しっとり派」がいるような気がします。
そのどちらも選べ、なおかつ具材も種類豊富にあるとなると、スコーン好きにはたまらないのではないでしょうか。
そんなたまらないスコーン専門店が、空と海が美しい読谷村エリアに2022年10月にオープンしました。
その名は「空とスコーン」。
シンプルな店名が、景色の恵みとシンプルだけど味わい深いスコーンの魅力を物語っている気がします。
1.ザクザクもしっとりも!形を見分けて食感を選ぶ

お店にあるスコーンは、四角形と三角形の2種類があり、それぞれ違った食感が楽しめるのが特徴。
四角形はバターをたっぷり織り込んだザクザク食感、三角形は生クリームがたっぷり入ったしっとり食感です。

四角形のザクザク食感スコーンは、定番スコーンのように丸くして販売することもできますが、端っこが余ってしまうため、フードロス削減のために四角のまま提供しているのだとか。
バターを溶かさないよう手際よく生地を捏ね、焼き上げることでザクっとした食感が生まれます。

三角形のスコーンは、むちっとしたかわいらしいフォルム。
このかわいさを表現するために何度も試行錯誤を繰り返したのだとか。
生地には生クリームのみを使用し、しっとりとした食感とほんのりと鼻に抜ける甘さを表現しています。
2.身体にやさしい食材を厳選。安心安全のおいしさを

スコーンに使用するのは、国産小麦と有機ベーキングパウダー。
オーナーさんは昔からアルミニウムのえぐみを感じやすいそうで、さまざまな商品を試した結果、現在使用するアルミニウム・第一リン酸カルシウム不使用の有機ベーキングパウダーに行きつきました(ベーキングパウダーは店頭にて購入も可能)。
また、スコーンの具材にはなるべく国産のものを使用。
安心安全で身体にやさしいスコーンは、小さな子どもさんがいるお客さんにも人気なのだとか。
3.選ぶのが楽しい!試行錯誤により生まれた種類豊富なスコーン

日によって並ぶ商品はさまざまですが、この日並んでいたスコーンはなんと15種類。
試行錯誤しているうちに気付けば増えてしまったそう。
一番人気は食感と香りをダイレクトに楽しめる「プレーン」味。
リッチな香りがたまらないアールグレイや、チョコも人気です。
おすすめは、オーナーお気に入りの天然酵母「ホシノ酵母」を使い、ザックリと焼き上げた「天然酵母プレーン」。
土日祝日のみのレアスコーンです。

かなり手間ひまがかかるため、限定商品にしたのだとか。
波照間島の黒糖を使った「黒胡麻黒糖」や、お酒のつまみにも合いそうな「チェダーチーズブラックペッパー」、ほくほくお豆としっとりスコーンがやさしい「リッチ大納言」など、試してみたいものばかり。
全制覇を狙う人や、同じものだけを毎回買う人など、楽しみ方はさまざまです。
ちなみに午後には品切れになることも多いため、しっかり選びたい方は午前中がおすすめですよ。

海が好きなオーナーさんに店名の由来を尋ねると、「空とスコーンが好きだったから」との答えが。
実はロゴマークには海のモチーフが入っており、本当は海が一番好きなのだそうです。
ちなみに写真右側は娘さん。
同じく海好きな娘さんは、時々こうしてお手伝いにきているのだとか。
おいしいだけじゃなく、笑顔が素敵なオーナーさんの「好き」が詰まった温かいお店。
オーナーさんは「居心地のいいお店を目指しています。スコーンを買わなくても、気軽に遊びにきてください」と話してくれました。
Photo&text:三好 優実
(取材:2023年8月)
住所: 沖縄県中頭郡読谷村瀬名波702-1
料金目安: 220円~
営業時間: 10:00~18:00
定休日: 火曜日・水曜日
駐車場: あり