浦添市の「港川ステイツサイドタウン(港川外人住宅街)」は、沖縄屈指のおしゃれタウン。
個性的でありながらセンスのよい店が軒を連ねるこの街のなかでも、ひときわ異彩を放つ人気店が、「ほうき星」です。こちらは、沖縄で初めての黒糖カヌレ専門店。
レトロな街並みに溶け込むおしゃれな外観や、抜群にキュートた見た目と、おいしく、こだわりの詰まったカヌレ。
その溢れる魅力に迫ります。
1.レトロでおしゃれな「港川外人住宅街」に佇むかわいい店
「外人住宅」という言葉をご存じでしょうか?
沖縄が米軍統治下の時代に、軍人やその家族のために作られた住居で、1960年代前後に主な米軍基地の近くにまとまって建てられました。
那覇から車で約20分の浦添市の港川エリアもその一つ。
港川外人住宅街、通称「港川ステイツサイドタウン」。
今では米軍関係者はほとんど住んではいないようですが、外国風の作りや広々とした間取りを生かしつつ、リノベーションを施した店が軒を連ねています。
古き良き時代を感じさせるレトロな景観と、店主のセンスを生かした個性的な外観が組み合わさることで、他にはないおしゃれで、独特な街並みが作られているのです。
「ほうき星」はそんなおしゃれタウンの一角に、2018年にオープンしました。
街に溶け込む水色のドアや屋根はさりげなく、外壁に描かれたカヌレの絵が目を引きます。
バターの香り立ち込める店内。
シンプルなインテリアですが、よくよく見ると、ランプシェードやオブジェが、星の形をしています。
「ほうき星」という店名の由来は、カヌレというお菓子の形が星に似ていることから。
沖縄の夜空に輝く美しい星のようなお菓子の専門店であり、その名の通り、美しく、愛らしいお店です。
2.沖縄産のこだわった食材で作られたカヌレ
まるで宝石のようにお行儀よく並べられたカヌレ。
見ているだけでワクワクするのは、その愛らしい姿のせいでしょうか。
種類は全部で9つ。そのどれもがカラフルで華奢で、可憐です。
一般的なカヌレに比べかなり小さく作られていますが、この理由は「一人で全種類食べられるように」という思いゆえ。
そのために、甘さも通常のカヌレの半分程度にしているそうです。
しかし食感は、外側はカリッ、中はもっちりの、これぞ王道のカヌレという感じ。
考え抜かれているのは、その形だけではありません。
ほうき星のカヌレの最大の特徴ともいえるのが、こだわり抜かれた材料。
砂糖の代わりに多良間産の黒糖を使い、卵、牛乳は沖縄産。
さらにバナナやパイナップルなどのフルーツだけでなく緑茶まで沖縄産と、徹底して沖縄産の安心、安全な材料を使っているのです。
これほどまでにこだわったカヌレ、ぜひお土産に持って帰りたいとことですが、残念ながらカヌレ特有のカリッとした食感は時間とともに損なわれてしまいます。
そんなときは、星型のオリジナルクッキーはいかがでしょう?
黒糖やシークヮーサーなどの5種類のフレイバーが揃い、パッケージもかわいく、喜ばれること間違いなし。
「でもどうしてもカヌレを自宅でも食べたい!」という方には、期間限定のオンラインショップのご利用がおすすめ。
冷凍カヌレを全国どこへでも発送してくれますよ。
カヌレ型のキャンドルも販売中。思わず食べたくなるほどリアルに再現されています。
これならずっとカヌレを(食べずに)楽しめますね。
圧倒的にかわいらしく、それでいてしっかりおいしい、ほうき星のカヌレ。
沖縄の新しい名物、ぜひお試しあれ!
text:仲濱 淳
Photo:白木 裕紀子
(取材:2020年9月)
住所: 沖縄県浦添市港川2−16−2 25号室
電話番号: 098−975−7825
営業時間: 11:30~18:30※売り切れ次第終了
定休日: 年中無休
駐車場: あり
その他: ※今回取材した店舗のほか、「ほうき星」は沖縄県内に2店舗あります。詳細は公式FBページをご確認ください。
店舗詳細URL: https://www.houkiboshi.jp/