沖縄のお餅を食べたことがありますか?
実は沖縄のお餅は、内地のものとは少し違います。
一般的な(皆様が普段食べている)お餅は、蒸したもち米を臼(うす)と杵(きね)でついて作られていますが、沖縄ではお米を水に浸したもち米を粉状にし、水気を搾り、こねて作ります。
内地のものに比べるとみずみずしく、もっちり。
粘り気が少ないので歯切れが良く、後味はさっぱりとしています。
まだ食べたことがないという方は、沖縄滞在中に味わってみてはいかがでしょうか?
1.創業60年以上!地元に愛され続けるお餅専門店

おすすめは、国際通りから入るアーケード街「市場本通り」沿いにお店を構える「もちの店 やまや」。
創業60年以上の、沖縄では老舗のおもち専門店です。



昔から地元の人たちに親しまれてきた「もちの店 やまや」には、旧暦の8月15日(十五夜)にお供えする「ふちゃぎ」や、お正月に食べられる「ナントゥー」など、沖縄行事には欠かせないお餅が並んでいます。
2.無病息災を願って食べられる「カーサ・ムーチー」

こちらへ立ち寄った際に食べていただきたいのは「カーサ・ムーチー」。
抗菌作用に優れ、リラックス効果も期待できる(アロマオイルにも使われるほど)植物、月桃(げっとう)の葉に包まれているカーサ・ムーチーは、沖縄では無病息災を願い、毎年旧暦の12月8日(2022年は12月30日)に食べられています。
毎年この日は、朝からお店の前には行列が。
100人以上並ぶことも珍しくないそうで、30分でその日の分が完売してしまうこともあるそうです。

「もちの店 やまや」に並ぶカーサ・ムーチーは「白ムーチー(プレーン)」「トーナチンムーチー(粗挽きした高きびと砂糖)」「紅いも」「黒砂糖」の4種類。
ほんのり甘く、爽やかな香りがする月桃の葉に包んで蒸したお餅は「どこか懐かしい味がする」と観光客からも人気です。

3.保存料・添加物不使用のお餅は冷凍保存も可

毎日壺屋の工場から出来たてが届きますが、保存料や添加物を使っていないため日持ちは2日間。
冷凍保存もできるので(その場合の保存期間は1ヶ月ほど)、旅行最終日に購入し、お土産にしてみるのも良いかもしれませんね。

沖縄で親しまれているお餅を、ぜひ一度味わってみてください。
Photo &text:舘 幸子
(取材:2022年12月)
住所: 沖縄県那覇市牧志3-1-1
電話番号: 098-861-5433
営業時間: 9:00〜17:00
定休日: 木曜日