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自家製麺 なかむらそば

アーサを麺に練り込んだアーサそばが人気のお店。恩納村(おんなそん)の国道58号線沿いに位置し、西海岸ドライブの途中に立ち寄るのに絶好のロケーションです。1998年オープンで20年あまりの歴史があり、その間地元客や観光客から愛されてきました。女性店長の笑顔もウリのひとつです。

目次

1.アーサそばのおいしさにリピーター続出。もちろん定番もそば好きをうならせる

なかむらそば|アーさそば

お店の一番人気はアーサそば。アーサはヒトエグサともいう海藻の一種で、沖縄ではみそ汁やお吸い物などに入れてよく食べられます。上品な磯の香りが特徴で、思わずすすりたくなるおいしさ。

なかむらそばでは、県内有数の特産地である北中城村の漁協からアーサを直接仕入れてふんだんに使っています。まず、スープにたっぷりトッピング。もちろん麺にも練り込まれています。さらに驚くのは、かまぼこにまで練り込まれていること。おいしいそばに風味豊かなアーサが惜しげもなく加えられているので、人気になるのもうなずけます。

なかむらそば|ソーキそば
なかむらそば|大きなソーキ肉

沖縄そば界における定番メニューというか、鉄板メニューのひとつといってもいいのが「ソーキ(豚の骨付きあばら肉)そば」。なかむらそばのソーキそばは、軟骨ではなく、しっかりとした骨のついた、いわゆる本ソーキを使用しています。これを長時間煮込んでやわらかく仕上げ、特製のやや甘みのある特製ダレで味つけしています。20年以上前からの定番メニューですから、もちろん味は絶品。

たとえばカップルで来店したなら、アーサそばとソーキそばをオーダーしてシェアするというものありでしょう。このお店の魅力がトコトン味わえます。

なかむらそば|なかむらそば

店名をそのまま商品名にした「なかむらそば」も人気メニューの一つ。一般的な三枚肉そばに近いものですが、こちらでは三枚肉(豚のバラ肉)を小さく刻み、秘伝のタレで味を付けた逸品。このお店のオリジナルメニューで、食べやすいこともあって、お子様から年配の方まで幅広くおすすめできる品といえます。

麺はオープン時からずっと自家製を貫いています。材料の粉はパンなどに使われるもので、それをこねてから半日以上寝かすことによって、もちもちとした歯ざわりを実現しています。防腐剤などは一切使っていません。

スープのダシはカツオととんこつ。すっきりした味わいと深いコクは、さすが人気店とうなるほどのうまさを実現しています。

なかむらそば|ジューシー

沖縄そば屋さんにおけるサイドメニューの代表格といえば、ジューシー(沖縄風炊き込みごはん)でしょう。脇役のような立場ではありますが、各店舗が工夫を凝らして特徴を出しています。というのも、ジューシーは主人公たるそばを引き立てるという、大切な役割を担っているからです。

なかむらそばのジューシーはそばの邪魔をしないよう、薄味に仕上げられていますが、一方でひじきや、ニンジン、かまぼこまで入っているという、脇役にしてはぜいたくな内容。ダイエット中の方や食の細い方なら、これだけで一食分になるほど充実しています。

2.東シナ海を見ながらそばが堪能できる

なかむらそば|店内

店内は清潔感にあふれていて、落ち着ける雰囲気。テーブルとテーブルの間も広く取られていて、くつろげるようになっています。

なかむらそば|座敷席

店舗の一番奥には座敷もあります。小さなお子様連れでも安心して利用できます。

なかむらそば|テーブル席からのオーシャンビュー

大きな窓からは美しい東シナ海を一望することができます。水平線まで見晴らすことができ、さらに天気がいい日には北部にある伊江島も眺められます。

3.女性店長やスタッフの笑顔に癒される

なかむらそば|店長の當間美紀さん

現在、店長の當間美紀さんがスタッフとともに店を切り盛りしています。

このお店は、1998年に中村さんという人が夫婦で始めました。店名はこれに由来しています。ところが経営も軌道に乗ってきたころ、中村さんが病気で突然亡くなります。そのために店の存続すら危うくなりました。そばの作り方を熟知しているのは中村さんだけだったからです。

しかし、中村さんの知り合いだった友利さんという人が、経営を引き継ぐことになりました。とはいっても、友利さんは業務用厨房関係の仕事をしていて、そばの作り方などまったく知りません。バイトのチーフがおぼろげながら覚えていたことを頼りに、新店主のもとで再出発することになりました。2000年のことです。

友利さんは、従来の業務用厨房の仕事を続けながら、店の経営にあたってきました。いわば2足のわらじであり、並々ならぬ苦労があったと思われますが、そのかいあって、お店は沖縄そば好きの間では知らない者はいないといっていいほど、名店としての地位を築いたのです。

そして、2014年に當間さんが店長となります。ちなみに彼女は友利さんの娘さんです。

「アーサそばなどのメインのメニューは先代の中村さんが作り上げたもの。それに、なかむらそば、てびちそば、冷やしつけ麺などのメニューを加えています」

なかむらそば|調理風景

目の前にある海のようなブルーの制服を身にまとったスタッフたちが手早くそばを作っていきます。

なかむらそば|店舗外観

お店は国道58号線に面した、入りやすいところにあります。高速道路のほか、近年はバイパスもできて、交通量は減ったかもしれませんが、景色がよくて走りやすい道なので、ドライブにはかえって都合がいいかもしれません。

なかむらそば|目印の黄色い看板

那覇方面から来ると大きな看板が目に入ります。そばの写真を目印にすれば見逃すこともないでしょう。

text: 吉田 直人

Photo:根原 奉也

(取材:2020年3月)

住所: 恩納村瀬良垣1669-1

電話番号: 098-966-8005

料金目安: 750円〜950円

営業時間: 10:30~16:30(L.O.) 

定休日: 正月のみ

駐車場: あり

座席: 45席

喫煙: 全席禁煙

店舗詳細URL: https://www.ii-okinawa.ne.jp/people/menmen/
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