沖縄本島南部に位置する南風原(はえばる)町の、地元の人が抜け道として利用するような、ローカルな場所に佇む「古民家食堂(こみやしょくどう)」。
情緒溢れる日本家屋で食べる沖縄料理。
お客さんは地元の方が大半で、最近は観光で訪れる方も増えたという古民家食堂の魅力をご紹介します。
1.趣を感じる築130年以上の日本家屋
[提供写真:天井が高い 日本家屋特有の居室]
実はこの食堂、新潟県にあった築130年の日本家屋を解体し、沖縄県に移築したもの。
[提供写真:趣のある店内]
日本家屋特有の高い天井、松、ケヤキの太い柱や梁は、沖縄ではめったに体感できない趣のあるリラックス空間。
店内には、骨董品好きのオーナーが集めたレトロな小物が所々に設置されており、昔行った駄菓子屋さんが脳裏に浮かぶような、懐かしさを感じさせます。
[提供写真:掘りごたつ席]
席はいろりの個室(掘りごたつ)、掘りごたつ席、テーブル席、畳のお座敷の4種類。
店内は全面禁煙ですが、分煙された屋外のテラス席は喫煙可となっているので、愛煙家にも嬉しいですね。
2.豊富な沖縄料理とアレンジの利いたメニュー構成
地元の人向けに作られた古民家食堂。基本的に「沖縄県民が食べたいものを揃える」ことを大事にしています。
夜でも定食が食べられることや、バリエーション豊かなメニューが人気の秘訣。
夜に家族で定食を食べに訪れた際に、お父さんだけ1杯飲んでも許されるような「ちょい飲みセット」の存在も。お父さん、思わず笑顔になりそうな心配りですね。
[提供写真:ちょい飲みセットメニュー]
1番人気は「テビチの煮つけ&魚塩焼き」だそうです。
[提供写真:テビチの煮つけ&魚塩焼き]
しっかり煮込まれてトロトロになったテビチ(豚足)と焼き魚。煮物も焼き物も、肉も魚も食べられて税込み900円はお得です!
また、全てのメニュー共通で、ご飯は追加料金なしで白米 or 十穀米を選択可能。
[提供写真:ブラックソーキそば]
こちらは店長さんが一番好きなメニュー「ブラックソーキそば」。
焦がしにんにく入りの、パンチの利いた一品。定番ではなくアレンジの利いた沖縄そばを食べたいという方におすすめですよ。
メニューが豊富で、大人数で訪れる際も食べたいものが必ず見つかる安心感がありますね。
[提供写真:メニュー]
表示価格は全て税込み価格。
持ち帰りもできますが、持ち帰りも容器代などを含め、一律の税込み価格となっています(麺類など、一部持ち帰り不可メニューあり)。
ほとんどのメニューが税込み1000円以内というのも、地元客が多いこの店のこだわりなのだそうです(「単品」はおかずのみ)。
「ゆし豆腐(豆腐の吸い物)も持ち帰れるの?」という方もいらっしゃるかと思いますので、今回は人気メニューである「テビチの煮つけ&魚塩焼き」を持ち帰ってみました。
アツアツで包んでくれるので、持ち帰りから1時間程度なら、お味噌汁もほんのり温かいまま、ゆし豆腐も美味しく食べることができました。
沖縄の気候も観光の一環として楽しみたいという方は、海辺や公園で食べるのもおすすめですよ。
3.地元の人が足を運ぶローカル店。メジャーな観光に飽きた人におすすめ
[提供写真:店舗外観]
古民家食堂は、基本的には地元沖縄県民向けにつくられたお店。
そのため、お客さんのほとんどは地元客で賑わっていますが、ガイドブックに載っていないお店を探して訪れる観光客も最近は多いのだとか。
レジ横で焼き芋を販売していたり、この建物が新潟県で解体されていた様子の写真が店内に飾られていたりと、通常の観光グルメとはちょっと違った魅力に包まれた古民家食堂。
地元民のためのメニュー構成、価格帯、観光客が少ない隠れ家のような良さが漂うこのお店は、沖縄のローカル感を楽しみたい方におすすめです。
Photo&text:三好 優実
(取材:2020年1月)
住所: 沖縄県島尻郡南風原町大名260-1
電話番号: 098-888‐3918
料金目安: クレジットカード:VISA/MASTER/Edy
営業時間: 11:00~22:00(ラストオーダー21:30)
定休日: 毎週水曜日
駐車場: あり(約20台駐車可能)
店舗詳細URL: https://www.komiya-shokudo.com/