シャキシャキでとろ〜りとした食感が楽しめる「もずく」、お好きですか?
実は沖縄県は「もずく」の産地です。2016年の沖縄県の生産量は約15,111t。
全国計が15,225tですから、沖縄県の国内シェアが99%以上ということになります。
そんな沖縄名物を、定番の「もずく酢」以外で味わってみませんか?
1.浜比嘉島で20年!大人気の沖縄食堂

おすすめは、那覇空港から車で行くことのできる離島「浜比嘉島(はまひがじま)」で、20年以上も営業を続ける「丸吉(まるよし)食品」。

オーナーの新里 吉子(しんざと よしこ)さんは当時、全くジャンルの異なる事業を営んでいましたが、スーパーマーケットのお惣菜売り場の仕事をしたことがあったことや、ご主人が海人(漁師)だったこともあって、方向転換。
魚やもずく、それらを使った定食を提供する食堂「丸吉食品」を始めることを思い付いたといいます。
店名の由来については「“丸”が付いているお店は成功するから」と新里さん。
“吉”は新里さんの下の名前からです。
2.鮮度抜群のもずくをふんだんに使った「もずく」料理

天ぷら、コロッケ、魚バター定食、魚からあげ定食、魚汁定食、タコライス、沖縄そば、ゴーヤーチャンプルー、中味汁などたくさんのメニューがありますが、人気トップ3は「もずくコロッケ」「もずく天ぷら」「カニもずく天ぷら」。

どれも、目の前の養殖場で採れたばかりの新鮮なもずくがふんだんに使われています。

もずく、じゃがいも、カニ棒、玉ねぎが入った「もずくコロッケ」は表面サクサク、中はトロトロ。
もずくに含まれているぬめり成分“フコイダン”が、このような独特な食感に仕上げてくれるのでしょう。

「もずく天ぷら」は食べ応え十分。

もずくとワタリガニを、他の具材と合わせて揚げた「かにもずく天ぷら」は見た目も味わいもゴージャスです。
3.ローカル感がたまらない、イートインスペース

「作り置きはしないよ。その日の分だけしか作らん」と新里さん。
注文が入ってから揚げるため少し時間はかかりますが「待ってもらってでも、アチコーコー(熱々)を食べてもらいたいから」と、揚げたてにこだわります。


テイクアウトも可能ですが、海風を感じられるテラス席と室内席(新里さんのご自宅を一部開放)で揚げたてのアチコーコーを味わいたいところ…。

観光客や地元客が途切れることのない人気店「丸吉食品」で、忘れられないほどおいしいもずく料理を体験してみませんか?
Photo&text:舘 幸子
(取材:2022年11月)
住所: 沖縄県うるま市勝連浜72-2
電話番号: 098-977-7905
営業時間: 7:00〜18:00
定休日: 不定休