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喫茶ニワトリ

夏の沖縄を散策していると、ひんやり冷たいスイーツで暑さをクールダウンさせたくなりませんか?

おしゃれな外国人住宅街の一角にある「喫茶ニワトリ」なら、観光の合間のひととき、島素材を生かしたかき氷がのどを潤し、旅の疲れも癒してくれるはずです。

目次

1.おしゃれなパン屋の庭に夏の間だけ登場するかき氷

喫茶ニワトリ|店舗入り口

おしゃれなカフェやショップが集結する沖縄本島浦添市にある「港川ステイツサイドタウン」。

アメリカ統治下の時代に、米軍やその家族が住んでいた外国人住宅をリノベーションした、素敵なお店が軒を連ねています。

中でも人気なのが天然酵母の食パン専門店「ippe coppe(イッペコッペ)」。

喫茶ニワトリ|店舗外観

その「ippe coppe」の庭で海開きの時期から、夏の間だけ毎年かき氷を提供する「喫茶ニワトリ」。

沖縄県産のフルーツをたっぷり使ったかき氷をお目当てに、地元はもちろん県外からも多くの人が訪れています。

喫茶ニワトリ|ニワトリのイラストが可愛い看板

「喫茶ニワトリ」は、「ippe coppe」のオープンからしばらくしてスタートしたという、オーナーの西村剛さん・美奈子さん夫婦ですが、「ippe coppe」のオープン前から喫茶コーナーを開きたいと思っていたそうです。

喫茶ニワトリ|「氷」の文字の飾りガラス

ノスタルジックな物が好きで、庭の雰囲気をひと目で気に入り、ここで日本人に昔から愛される食べ物。

暑い沖縄にも合う冷たいかき氷を提供することに。

喫茶ニワトリ|屋外のテーブル席

緑豊かな庭では大きなアセロラの木がつくる木陰で涼みながら過ごせます。

店名は美奈子さんが子どもの頃によく遊びに行っていた、母親の出身地・徳之島にある家で、庭を走り回っていたニワトリをイメージして付けたそうです。

「イッペコッペ」は外国語のようですが、実は九州の方言で「あちらこちら」や「一所懸命」の意味。

日本各地を旅してきた、働き者の西村さん夫妻の人柄が溢れる可愛い名前です。

2.島の恵みがギュッと詰まったシロップをたっぷり

喫茶ニワトリ|ドラゴンフルーツとパッションフルーツ氷

沖縄ならではのもので、身体にいいものをと考えた「ドラゴンフルーツとパッションフルーツ氷」。

新鮮な県産フルーツは友人でもある契約農家などから仕入れています。

かき氷のどこを食べてもシロップがたっぷりで、フルーツをそのまま食べているようなおいしさ。

パッションフルーツのソースをかけると、種のサクサク食感も楽しいです。

シークヮーサー果汁がしのばせてあるのでさっぱりとした味わいで、最後の一滴まで飲み干せます。

全てのフルーツかき氷に使われる基本のシロップは、ミネラル豊富で丸い甘みとコクのある洗双糖をはじめ、5種類の砂糖をブレンド。

そこに無糖のドラゴンフルーツ果汁を加えてフルーツシロップが出来上がります。

氷は頭がキーンとしにくい、ぎりぎりの薄さを追求。

またフルーツの種類によって、さらさらのシロップと、とろみのあるシロップがあり、それに合わせて氷の厚さやシロップの掛け方も絶妙に変えているそうです。

喫茶ニワトリ|黒糖金時豆ばにらみるくぜんざい

ぜんざいといえば沖縄では冷たいのが定番。

全て手作りにこだわった「黒糖金時豆ばにらみるくぜんざい」は甜菜糖を使ったミルクシロップがキャラメルのような風味で、さっぱりしながらも、こっくりとした味わい。

ぜんざい豆は、黒糖の味がしっかり染みています。

きれいなペルシャブルーの器は、やちむん(焼き物)の里・読谷村(よみたんそん)にある「北窯」の陶芸家・與那原さんの作品。

器までその土地のものだとおいしさも格別です。

喫茶ニワトリ|オーナーの西村美奈子さん

「毎年同じフルーツを使いますが、その年によって糖度や色味、香りも違うので毎回作る楽しみがあります」と美奈子さん。

お客さんと今年のフルーツの話題で盛り上がるなど、かき氷を通して人と人の素敵な出会いが生まれているそうです。

喫茶ニワトリのかき氷を年中食べたいという声が寄せられることもありますが「フルーツのおいしさを最大限に引き出した、旬の時期にしか味わえないかき氷を楽しんでいただきたいと思っています」と、人と自然の共生を大切にする美奈子さんらしい答えが返ってきました。

喫茶ニワトリ|注文用の小窓

旬が終わり、仕入れたフルーツが無くなると、そのかき氷は提供終了となりますが、かき氷のほかにも、「ippe coppe」のパンを使ったフレンチトーストや、厚切りの発酵バタートーストなどの純喫茶メニューもあります。

その土地で生まれたものを、その土地でいただくと、おいしさがなんだか倍に。

沖縄の豊かな自然と、やさしい人たちがつくるかき氷。今年の夏、味わってみませんか?

Photo&text:金城 絵里子

(取材:2020年4月)

住所: 沖縄県浦添市港川2-16-1

電話番号: 098-877-6189(ippe coppeと共同)

営業時間: 11時〜17時(ラストオーダー16時30分)

定休日: 火・水・第3月曜・台風などの影響で果物が仕入れられない日

駐車場: あり(1台)

座席: 約20席

喫煙: 全席禁煙

その他: 雨の日は持ち帰りのみ

店舗詳細URL: https://ippecoppe.ti-da.net/
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