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トックリキワタ珈琲店

国際通りでショッピングも楽しいけれど、少し外れた場所でほっと一息つく時間も、旅行の醍醐味なのではないでしょうか?

今回ご紹介する「トックリキワタ珈琲店」は、国際通りから少し入ったニューパラダイス通りにひっそりと佇む珈琲店。

「丁寧な暮らし」をしているなぁと思う人に、おすすめのcafeを聞くと、かならずといっていいほどこの店の名前があがる。そんなお店です。

丁寧に暮らす人が感動し、通ってしまう珈琲店。その魅力をご紹介します。

目次

1.目指したのは『お客さんはもちろん、店主自身も心地よい空間』

トックリキワタ珈琲店|オーナーの齋藤進さん

このお店をおすすめする人々は、口をそろえて『ここは時間を忘れてゆっくり過ごせる場所』だといいます。

そんなお店を経営するオーナーの齋藤進さんは、元々は埼玉県で教師として忙しく働いていたそう。

忙しく働いていた頃が想像できないほど、穏やかで心地よいペースで話す齋藤さんは、定年前に教師を辞め、好きだったcafeをやりたいと沖縄県に移住。

自らの経験をもとに『40代以上の男性でもくつろげるcafe』を目指し、この店をオープンしたのだそうです。

トックリキワタ珈琲店|店舗外観

[シンプルでお洒落な外観。外の椅子に腰かけて写真を撮ると、素敵な一枚に。]

沖縄の太陽の光が入りつつ、ほどよく暗さのある落ち着いた空間は、ゆったりとした贅沢な時間が流れます。

トックリキワタ珈琲店|店舗内観

のんびりできる時間って、贅沢だなぁ。

そんな気分になれるのは、忙しく働いた経験もあるオーナーさんが、自らも心地よい空間をつくろうと意識されているからなのでしょう。

店内にいるワンちゃんは齋藤さんの飼い犬で、名前は「ボス」。

忙しくしている時は、ボスと過ごす時間がつくれなかったからと、今はお店で毎日一緒です。

トックリキワタ珈琲店|齋藤さんの飼い犬「ボス」

目指すのは『おめかしして行く場所ではなく、日常使いができる空間』。

そのため、観光客はもちろん、地元民も多く訪れます。

日常的に通う人が飽きないよう、夜cafeや新メニューの開発、ペット開放デーなどを行っているそう。

もちろん、お店に無理のない範囲でやるのが、齋藤さんのモットーです。

2.使用するカップやグラスは全て沖縄の職人によるもの。こだわりの手仕事を厳選

トックリキワタ珈琲店|ミニギャラリー

お店は、県内の手仕事の方によって支えられていると齋藤さんは話します。

『40代男性でもひとりで来れるようなcafeづくり』そのコンセプトに大きく協力したのが読谷村にあるオーダーメイド家具のお店「Indigo」。

齋藤さんは、ここの家具にひとめぼれし、内装やインテリアなどのほとんどを、Indigoが手掛けたのだそうです。

他にもIndigoからアドバイスをもらい、齋藤さんは県内の職人さんを巡り、こだわりの手仕事作品を厳選しました。

トックリキワタ珈琲店|「工房ことりの」の珈琲カップ

たとえば珈琲カップは、数種類からケーキの色合いなどに合わせて齋藤さんがチョイスします。

齋藤さんが、注ぎたい量などを「工房ことりの」の作家さんに伝え、トックリキワタ珈琲店のためだけに造られたオリジナルの製品も多く並んでいます。

アイス珈琲などに使用されるのは、奥原硝子のコップなど、シーンに合わせた器やグラスを楽しむことができる仕組み。

厳選された沖縄の職人技術と、利用シーン別の齋藤さんのこだわり。

空間全体をつくるには、実はひとつひとつ細かく丁寧な決めごとがあったからなのだと感じます。

3.『極上の一杯ではなく日常の一杯』を目指した、至福の味わい

トックリキワタ珈琲店|コーヒーとケーキ

ここでは数種類ある珈琲豆の中から、豆はもちろん抽出方法もフレンチプレス、ハンドドリップ、エアロプレスから選ぶことができます。(ホット珈琲450円/アイス珈琲500円)

また『好きだけど珈琲のことはよく分からない』という人に対し、丁寧に説明してくれるのも魅力のひとつ。

まず、珈琲メニューには「味覚チャート」を確認できるQRコードを掲載。

ここから今の自分に合った珈琲を選択することができます。

トックリキワタ珈琲店|珈琲メニュー

希望する人には、オーナー自らカウンセリングを行い『その時、その人に合った一杯』を導き出してくれます。

『珈琲好きだけど、珈琲の味は珈琲味』って思いませんか?

実は、珈琲は山地や温度の変化によって様々な個性があり、気分や好みによって変えるアロマやカクテルのような楽しみ方ができるのだと、教えてくれました。

オーナーさんは、お店の珈琲を『極上の一杯というよりは、日常の一杯』と表現します。

こだわったのは、魂のこもった一杯ではなく、ラフにつくった一杯。

つまり『こだわりすぎないこと』にこだわった一杯です。

トックリキワタ珈琲店|ドリップされるコーヒー

丁寧な空間や料理なのになぜか敷居が高くない。

その雰囲気も、こだわらないことへのこだわりが、醸し出す世界観なのかもしれません。

本格珈琲はもちろん、季節のアレンジコーヒーも人気商品のひとつ。

トックリキワタ珈琲店|抹茶ミルク珈琲

この日、提供されていたのは「抹茶ミルク珈琲(600円)」。

こぼれるほどにグラスぴったり入った珈琲のビジュアルがとても美しく、写真におさめる人も多いのだとか。

美味しそうにショーケースに並ぶ、オリジナルのスイーツも、ドリンクとあわせて注文する人の多い人気メニュー。(ケーキセットは、飲み物と400円以上のケーキで50円引き)

トックリキワタ珈琲店|スイーツのショーケース

中でも人気が高いのは、「チーズケーキ(500円)」。

すぐに売り切れてしまうため、迷ったら注文するのがおすすめですよ。

トックリキワタ珈琲店|チーズケーキ

『せっかく沖縄に訪れたなら、なるべく沖縄の太陽を浴びていたい。』そんな方にはテイクアウトという選択肢も。

メニューはブランチセット以外全ての商品がお持ち帰り可能。

目当てのビーチまで持っていくのも良いですが、お店の目の前にある「緑ヶ丘公園」は、テイクアウトを温かいまま・冷たいまま楽しむには絶好の場所。

トックリキワタ珈琲店|緑ヶ丘公園

公園内は緑にあふれており、沖縄らしい「がじゅまる」の木も見ることができるため、沖縄の緑と太陽を浴びながら、珈琲タイムを満喫できる絶好の場所ですよ。

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■メニュー

<珈琲>ホット珈琲450円/アイス珈琲500円/本日の水出し珈琲500円/ミルク珈琲(ホット/アイス)550円/季節のアレンジ珈琲550円~

<紅茶/ハーブティ>佐賀県武雄産 有機レモングラスティ(ホット/アイス)500円/佐賀県武雄産 有機レモングラス紅茶(ホット/アイス)500円/有機カモミールティー(ホット/アイス)500円

<その他>仲宗根糀使用甘酒スムージー600円/自家製フルーツビネガーソーダ550円

<アルコール>ビール600円/白ワイン500円/赤ワイン500円

<FOOD>自家製ケーキや焼き菓子300円~(※店内ショーケースにて選択)

<SET>ケーキセット(飲み物と400円以上のケーキで50円値引き)/ホリデーサンドウィッチセット(土日祝日限定・スープ付き・ドリンク100円引き付き)800円

※メニューは持ち帰り可能

Photo&text:三好 優実

(取材:2020年2月)

住所: 沖縄県那覇市牧志1-2-11

電話番号: 098-869-0200

営業時間: 11:00~18:00

定休日: 毎週水曜・木曜日

その他: メニューは持ち帰り可能

店舗詳細URL: https://tokkurikiwata.coffee/
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