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Jef(ジェフ)

「ゴーヤーバーガー」や「ぬーやるバーガー」など、ユニークなネーミングと商品センスで人気の、沖縄生まれのファストフードショップ「Jef(ジェフ)」。1986年の創業以来沖縄県内に3店舗を構え、多くの沖縄県民から親しまれ続けています。

ジェフの店舗に行くと驚くのが、幅広い年齢層のお客さんが多いこと。ファミリーはもちろん一人で来ているサラリーマン、おしゃべりを楽しむおじいおばあの姿も。なぜ老若男女に「Jef(ジェフ)」は愛されているのか。その理由を探しに行きました。

目次

1.ユニークなメニューを揃える「Jef(ジェフ)」

Jef(ジェフ)|与那原本店

取材したのは、沖縄本島南部の与那原町にある「Jef(ジェフ)与那原店」本店。ジェフはここから始まりました。1973年、沖縄のファストフードショップ「A&W」のフランチャイズとして「A&W与那原店」をここに開店。その後独立を果たし、1986 「Japan Excellent Foods」年に の頭文字を取った「jef(ジェフ)」が誕生したのです。

Jef(ジェフ)|ドライブインスペース

広い敷地の中にはドライブスルーだけではなく、沖縄のファストフード店ではおなじみの「ドライブイン」のスペースも。これは、駐車場に車を止めたまま注文すると、スタッフが車まで料理を運んでくれるという便利なもの。アメリカ文化が残り、かつ車社会の沖縄ならではのシステムです。マイカーでゆったり食事ができるのでおすすめです。

Jef(ジェフ)|店内1

取材した時間帯は昼過ぎ。お客さんは少ないながらもおしゃべりを楽しむ年配の方がちらほら見えて、町の憩いの場になっているのだと実感しました。

Jef(ジェフ)|オリジナルグッズ

注文カウンターの横を見ると、かわいいTシャツを発見!ネオンカラーのイラストがおしゃれですね。これはオリジナルのジェフグッズで、カラーは黒もありサイズも揃うので、お土産に家族でお揃いを買ってもよさそうです。

Jef(ジェフ)|「ゴーヤーバーガー」と「ぬーやるバーガー」

ジェフといえば、沖縄県民にとって「おもしろいバーガーがあるお店」という認識。その最大の理由が「ゴーヤーバーガー」と「ぬーやる(※)バーガー」でしょう。ゴーヤーバーガーは、ゴーヤーの卵とじやチーズを挟んだもの、ぬーやるバーガーは、ゴーヤーバーガーにポークを加えたものです。

(※)「ぬーやる」は沖縄の方言で「何なの?」という意味。

写真の手前右が「ぬーやるバーガー」、左が「ゴーヤーバーガー」、奥の背丈のあるバーガーは、「マギーぬーやるバーガー(※)」といって、ぬーやるバーガーの具材が2段重ねになったインパクト大のバーガーです。(※)「マギー」とは沖縄の方言で「大きい」という意味。

Jef(ジェフ)|ジャンボポークサンド

メニューをよくよく見てみると、他にもユニークなバーガーがありました!こちらは「ジャンボポークサンド」。通常より倍のサイズのバンズに挟まれているのは、これまた大きな「とんかつ」。

なぜか台風の時によく売れるとのこと。確かに、一人の1日分の食事にもなりそうなボリュームなので、外出できない時には重宝しそうです。家族でシェアして食べても良さそう。普段は半分にカットされて提供されています。

Jef(ジェフ)|ミニバーガー

こちらのかわいいバーガーは、3個で1セットのミニバーガー。ハンバーガー、チーズバーガー、チキンバーガーとそれぞれ異なる味を楽しめます。子ども向きかと思いきや、意外にも大人に人気だそう。

ちなみに一番人気のドリンクは、写真右のオレンジジュース。ジェフでしか飲めないオリジナルです。

2.沖縄の食材を積極的に使い、幅広いニーズに応える

Jef(ジェフ)|代表取締役社長の喜名

なぜジェフはユニークなバーガーを作り続けているのか。代表取締役社長の喜名 史弥さんに、その理由を伺いました。

Jef(ジェフ)|1995年頃のJef

※1995年頃のジェフ

喜名さん:

「創業者である父は、ファストフードレストラン「A&W」のフランチャイズとして1973 年にA&W与那原店を、1980 年にA&W豊見城店を開店しました。両店とも順調にお客さまが増え、店舗の増設を考えなければならないほどの忙しさでしたが、一方でファストフード事業を独自で経営したいという想いもあったようです。そこで、1986 年 にA&Wのフランチャイズから独立しました。A&Wから独立して『ジェフ』をスタートする際に重視したのが、メニューの品揃えを多くすることでした。沖縄は他県に比べて子どもからお年寄りまでファストフードを多く食べるように感じていましたので、幅広い年齢層を意識した商品づくりを基本に、沖縄の食材を積極的に活用しました」

Jef(ジェフ)|ゴーヤーバーガーの調理風景1

「例えばゴーヤーは沖縄では馴染みのある食材ですが、その苦味のせいで子どもの人気は低い。それをハンバーガーにすれば食べてもらえるのではないか、と創業者である父は考えたようです」

Jef(ジェフ)|ゴーヤーバーガーの調理風景2

ゴーヤーの苦味を抑えるため、ジェフでは調理法をひと工夫。まずゴーヤーを油で炒め苦味を減らし、卵でとじることでマイルドに仕上げます。ぬーやるバーガーはそこにポークが加わるわけですから、さらに食べやすくなるというわけ。

喜名さん:

「弊社のバーガーをきっかけにゴーヤーが食べられるようになったお子様がいる、というお話を聞くこともあり、うれしい限りです。これからも、もっと沖縄ならではの食材を取り入れた商品を作っていきたいですね」

かつて商品化されていたという「ソーキバーガー」なるものを、いつか復活させたいとも語る喜名さん。これからも私たちを驚かせ、楽しませてくれそうなジェフに期待大です。

3.バーガー以外のメニューも充実

「幅広い年齢層に対応した商品作り」を心がけているというジェフ。その結果、バーガーショップとは思えないほどにメニューが充実しました。

Jef(ジェフ)|ハムエッグサンド

ぬーやるバーガーと匹敵するほどの人気を誇るのが、こちらの「ハムエッグサンド」。アメリカ文化の影響でしょうか、ボリューミーなサンドウィッチの人気は根強いそうです。

Jef(ジェフ)|オリジナルチキン

こちらは「オリジナルチキン」。沖縄県産の若鶏を必ず使うなど、ローカルファストフード店としてのこだわりを感じます。

この他にも、おにぎりやパスタなどのお食事メニューや、揚げパンや沖縄風ぜんざいなどのデザートメニューもあり、まさにファミリーレストラン状態。何を食べようか迷ったら、ひとまずジェフに行けば大丈夫そうですね。

Jef(ジェフ)|バーガーメニュー

全てのメニューは、注文が入ってから調理するのでできたて熱々。しかしこれほどいろいろなメニューを都度作るのは大変では?と喜名さんに伺うと

「お客様のニーズに応えていくうちにこうなったので(笑)。喜んでいただければ本望です。オペレーションを工夫しているので大丈夫ですよ。」

と、頼もしいお答え。これからもその企画力、商品力を武器に、沖縄のローカルファストフード店として愛され続けていくことでしょう。沖縄旅行中にお腹が空いたら、いつもと違うハンバーガーをぜひ試しに「ジェフ」へ行ってみてはいかがでしょう?

text:仲濱 淳

Photo:白木 裕紀子

(取材:2019年12月)

住所: 沖縄県与那原町字上与那原467

電話番号: 098-945-3501

営業時間: 24時間

定休日: 年中無休

店舗詳細URL: http://www.yonabaru.jp/kigyo/jef2.htm
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