異国感あふれ、沖縄のリトルアメリカとも呼ばれる「美浜アメリカンヴィレッジ」。
続々と新スポットが誕生し訪れる度に新しい発見があるこの街で、伝説のハンバーガーショップ「JETTA BURGER MARKET(ジェッタバーガーマーケット)」。
2010年のオープンから毎年少しずつ進化を遂げてきましたが、2021年にリニューアルし、新店舗として生まれ変わりました。
すると “空間もメニューもハイセンス”とSNSでたちまち話題に!流行に敏感な女子たちがこぞって訪れるそのわけを探ってみました。
1. 唯一無二の世界観が広がるフォトジェニック空間
那覇空港から車で約40分。
「JETTA BURGER MARKET」があるのは美浜アメリカンヴィレッジ内、POPな外壁と看板が目を引くビルの2階。
入口へは右の階段を登ります。
実はこの街随一のお洒落スポットとして知られる、海沿いのコーヒースタンド「ZHYVAGO COFFEE WORKS OKINAWA」、オーシャンフロントカフェ「VONGO & ANCHOR」、ハイブリットな焙煎カフェ「ZHYVAGO COFFEE ROASTERY」の3店舗の系列店でもあります。
リニューアルして、本場アメリカのハンバーガーショップのスタイルを取り入れたセルフサービス形式になりました。
注文は「1 ORDER」の表示のあるこちらからできます。
注文した料理は「2 PICK UP COUNTER」の表示のあるこちらから提供されます。
料理を受け取ったらいよいよ店内へどうぞ♪
インテリアはオーナーの飯星健太郎さんが直接仕入れたヴィンテージが揃っています。
丸いミルクシェードの照明は、今ではもう手に入れることのできない年代物。
リニューアル前、真っ白だった壁は“家族でわいわい楽しく食べられる空間”をイメージして友人のアーティストが鮮やかな色使いで描いてくれたそうです。
系列の3店舗はアメリカ西海岸のポートランドをイメージした造りになっていますが、こちらは地域にはこだわらず、アメリカの“ザ・ハンバーガーショップ”を思わせる造りになっています。
窓の外には南国のヤシの木や、街のシンボルの観覧車を眺めることもできますよ。
(2022年4月|観覧車は取り壊しが決まり工事が進んでいます)
今はもう動きませんが、昔アメリカで使われていた自動販売機。
絶好の映えスポット!
オリジナルTシャツが購入できるアパレルスペースも。
お土産に一枚いかがでしょうか?
また右側は厨房になっていて窓から調理の様子を覗くことができます。
ゆったり座れるソファ席は、小さな子ども連れの方にもおすすめ。
ほかにテーブル席やテラス席もあります。
茶色の床板が張られたスペースは、お酒をゆっくり飲みながらバーガーが食べられるテキレリアスペース。
テキレリアとは「テキーラが飲める大衆酒場・食堂」という意味で、テキサスなどのアメリカ南部地域や隣接するメキシコでよく使われる言葉です。
実際に「テキレリアって看板に書いてあったから来たよ」というメキシコ出身のお客さんもいるそうですよ。
棚にはずらりと並んだプレミアムテキーラ。
これだけの数を揃えているところは沖縄ではほかにないと思います。
「JETTA BURGER MARKET」と「ZHYVAGO COFFEE ROASTERY」の店舗管理を任されている大野加恵さん(写真の後列右から2番目)。
「みんな家族みたいに仲がいいところがZHYVAGOグループの魅力。お互い下の名前で呼び合ったりしています。私たちのお店は全部で4店舗ありますが、スタッフみんな特定の店舗だけに所属しているわけではありません。個々の店舗というよりも、ひとつの会社としての意識の方が強いと思います。全店が美浜アメリカンヴィレッジ内にあるので、その店舗間で人が行き来し、ご飯を食べる場所なども自分たちの店舗内で済ませるスタッフが多いです。それでより仲が深まるのだと思います」と笑顔をみせます。
「仕事ではスタッフひとり一人と向き合って話をしっかり聞いたり、顔を合わせたら何か一言でも声をかけるよう心がけています。みんなのお母さんみたいな存在になれたらうれしいです」と話してくれました。
2. バンズ、パティ、ベーコン、ソース、全て手づくりのクラフトバーガー
イチオシの「テキサスエクストラバーガー単品1,160円(ポテトとドリンク付はプラス310円)」。
外はカリッ、中はふわふわのバンズは「ZHYVAGO COFFEE ROASTERY」2階にある工房「スイーツラボ」で作られる自家製。
牛肉100%のパティは、ステーキでも食べられる約7キロの塊肉を店内でカットしてミンチに。
その強い肉感とジューシーさは牛肉100%でないと味わえません。
沖縄県産の卵に、濃厚チェダーチーズ、シャキシャキの新鮮なレタスも絶妙なバランスです。
自家製のBBQソースとオーロラソースは、オーロラソースに入っているピクルスまで手づくりなのだとか!
バーガーの中のベーコンはリニューアル前から手づくりしていましたが、よりおいしいものを提供したいと試行錯誤してオリジナルレシピを考案。
旨味が凝縮された自家製スモークベーコンが出来上がりました。
ここまで仕込みから丁寧に作られていると、もはやファストフードという枠から出て、ひとつの食事としてちゃんと成立していると感じます。
「タコス3ピース1,080円」は、基本のミートがスパイシープルドポークまたはスモークチキンから選べます。
具材は1ピースごとに異なり、時計回りに自家製の赤キャベツのマリネ、赤玉ねぎのマリネ、アボカドのワカモレ。
その上にはメキシカンタコスに欠かせないパクチー。
添えられたライムを絞るとより風味がUP♪
赤と緑2つのサルサソースも手づくりで、沖縄県産の島とうがらし、ハラペーニョ、ハバネロが使われています。
暑い沖縄は唐辛子の品種の栽培が盛んなのだそう。
辛いもの好きには堪らないおいしさです。
3. 主役級の名脇役。豆の魅力を引き出した自家焙煎コーヒー
2020年に「ZHYVAGO COFFEE ROASTERY」がオープンし、自家焙煎できるようになったことから「JETTA BURGER MARKET」でも同じ豆を使った自家焙煎コーヒーの提供をはじめました。
系列店が混み合う15時頃、こちらはアイドルタイムで比較的空いているので、知る人ぞ知る穴場に。
豆にこだわり、バリスタが一杯ずつ丁寧に抽出するエスプレッソを使った「ラテ560円」。
「アメリカーノ530円」は苦味、香り、コクが極上のハーモニー。
雑味がなくクリアな味わいで毎日飲みたくなります。
少し濃いめのブレンドで氷が溶けても最後までおいしく飲めるので、テイクアウトして近くのビーチで夕日を眺めながらゆっくり過ごすのもおすすめですよ。
スイーツ感覚で楽しめるエスプレッソベースの「カフェチョコレートマッドシェイク650円」。
ほろ苦さと甘さがちょうどよく、女性や子どもにも人気です。
コーヒーが出来上がるまでくつろげるカウンターは、サクッと1杯だけ飲みたいときにも便利。
お店の周辺はサイクリングにも最適な立地とあって、レンタサイクルもしています。
「お客様からの反応を直接感じられることがこの仕事の好きなところです。『おいしかったよ』とか『また来るね』って言葉を聞くたびに幸せな気持ちになります」と大野さん。
「この街では地元の方はもちろん、観光客の方や外国人、いろいろな人に出会えます。多彩なコミュニティにふれて、新しい沖縄の魅力を見つけてほしいです」。
手づくりにこだわったおいしいバーガーとコーヒーを追求する「JETTA BURGER MARKET」。
食事のクオリティもさることながら、沖縄とアメリカの文化が融合した独自の世界観にどっぷり浸ってみませんか?
Photo&text: 金城絵里子
(取材:2022年4月)
住所: 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-19 ディストーションビル2F
電話番号: 098-989-5123
営業時間: 11時〜21時(金〜日曜・祝日は22時まで)※ラストオーダー各30分前
定休日: 無休
駐車場: あり(デポアイランドの駐車場をご利用頂けます)
その他: 新型コロナウイルス感染防止対策実施
店舗詳細URL: http://ssjcb.jp/